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平成28年 第3回糸島市議会定例会(第3日) 議事日程・名簿 2016-09-12
平成28年 第3回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2016-09-12

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  1. 糸島市議会 2016-09-12
    平成28年 第3回糸島市議会定例会(第3日) 本文 2016-09-12


    取得元: 糸島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-02
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1      (午前10時05分 開議) ◯議長(谷口一成君)  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりでございます。  これより議事に入ります。 日程第1 一般質問 2 ◯議長(谷口一成君)  日程第1.一般質問を行います。  質問は事前の抽せん順に許可します。  1番藤井芳広議員の発言を許可します。藤井議員。 3 ◯1番(藤井芳広君)  改めましておはようございます。1番、建設産業常任委員、藤井芳広です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問させていただきます。今議会1人目の一般質問ということで大変気が引き締まる思いでおりますが、私なりにこれからの糸島市にとって少しでも貢献したいという思いで、一般質問、それから提案をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  通告していますとおり、今回は、これからの市民協働のあり方について、これ1点のみでございます。  最初に、今回このテーマを取り上げた理由についてお伝えさせていただきます。  私は、これまでNPOや市民活動をしてきた中で、市民セクターにはこれからの社会に必要な暮らしに根差した知恵や経験やアイデアが蓄積されていると実感しています。糸島市にもさまざまな分野で活躍されている市民がたくさんおられ、それは市の宝、財産だと思うのですが、残念ながら、市はその力をうまく生かし切れていないと感じています。市民からも、市とかかわる余地が少ない、市民の活動に行政が関心を持っていないように感じるという声をよく聞きます。  また、ことし4月に起きた熊本地震の被災地に私も何度かボランティアに行ったのですが、被災地において自治の基本を実感いたしました。人と人が助け合い、支え合い、それぞれができることを持ち寄り、必要なものが必要なところに回るように、みんなが臨機応変に動いていました。一人ひとりがみんなのために奉仕し、それにやりがいを感じ、する側もされる側もお互いに喜んでおられました。震災のようないざというときに限らず、行政だけでは手に負えないこと、ボランティアの力、市民の力をかりなくてはやっていけないことが今後ますますふえてくることが予想されます。  そんな中、常日ごろから行政と市民が連携し、一緒に同じ課題に向き合い、一緒に解決策を考え、一緒に行動することを通して、市民と行政の関係性をつくっていくことが重要だと考えます。  また、これからの時代は、課題に対してこれが正解と言えるような解決策はなく、何が正しい答えなのか、誰にもわからないような時代です。そのような社会においては、どんな解決策を導くのかよりも誰がどうやって導くのかが重視されると考えています。  以上のような理由から、市民協働が今後ますます重要になると考えており、これからの時代や社会に合わせて市民協働のあり方そのものをバージョンアップさせていく必要があると考え、今回質問させていただきます。
     では、まずはじめに、私が今お伝えさせていただいたようなこれからの社会における市民協働の必要性と意義について、市はどのように考えておられるか、お聞きいたします。 4 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 5 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民協働の形といたしまして4つほどが考えられるというふうに思っております。  1つ目が市民の意見を積極的に市政に取り入れていく。2つ目が市民の方の校区まちづくり等の地域活動、また、NPOボランティア活動。3点目が市民と行政との合同による環境美化等の取り組み。そして4点目が、地域課題について市民と行政が一緒になって知恵を出し合い、ともに汗を流し、解決に導いていく形等があるというふうに思っております。この4点目が今の地域社会に求められており、本市においてもこの仕組みづくりを含めて、この点に力を入れていく必要があるというふうに考えております。  以上です。 6 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 7 ◯1番(藤井芳広君)  今、馬場部長がお答えいただいた、地域課題を市民と一緒に解決していく、ここに力を入れていきたいという御答弁をいただきましたので、これから質問させていただく趣旨とも合っております。私はその点をこれから聞いていきたいと思っております。  では、通告2つ目の、これまでと現在の市民協働が十分に機能しているかどうかに移ります。  一言に市民協働と言っても、その範囲は多岐にわたると思います。各種コーディネーターや指定管理者も広い意味では市民協働事業と言えるかと思いますが、市が実施している各種事業や施策のうち、市民協働の取り組みに当たると考えているものはどれか、まずはじめにお聞きいたします。 8 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 9 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民協働の取り組みについては多くありますけれども、代表的な取り組みといたしましては4点あるかなというふうに思っております。  まず、まちづくりの基本的なルールを定め、市民協働のまちづくりの理解を深めてもらうために、まちづくり基本条例を制定させていただきました。そして、それの周知等を進めておるということが1点目でございます。  次に、校区住民がみずからどのような校区にするのかを知恵を出し合って、ここに住んでよかったと思える校区づくりを目指す校区まちづくり推進事業、これが2つ目でございます。  3点目が、ボランティア団体などが自主的、主体的に地域のさまざまな問題や課題の解決を図ることを市が応援する市民提案型まちづくり事業。  そして4点目が、市民の皆さんへボランティア活動団体などに関する情報を発信し、活動を支援し、交流の場ともなるNPOボランティアセンターの設置等が挙げられるというふうに思っております。  以上です。 10 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 11 ◯1番(藤井芳広君)  今挙げていただいた市民提案型まちづくり事業やこらぼ糸島など、個別の事業については後ほど質問させていただきますので、まずは全体的な視点で市民協働が機能しているかどうか、質問させていただきたいと思っています。  今回私は、今答弁いただいたまちづくり基本条例、それから市民満足度、市民への情報提供という、この3点から市民協働が機能しているかどうか検証したいと思っています。  まず初めに、市民満足度という観点からお聞きいたします。  市民満足度調査の中の問35「最近1年間にどの分野でボランティア活動を行いましたか」という問いに対し、ボランティア活動を行った人の割合は、平成24年44.9%から平成26年58.5%で13.6ポイント上がっています。この結果は評価されるべきことだと思っていますし、それは市と市民、双方の努力によるところだろうと思います。  ここからは幾つかよくない数字を挙げさせていただきます。  問54「知りたいと思う市役所の行政情報がわかりやすく提供されていると思いますか」に対し、「はい」の割合、平成24年17.6%に対して平成26年が17.1%で0.5ポイントダウン。  問55「市役所は市民の意見や地域の実情などを積極的に把握し、市政に反映していると思いますか」、「はい」の割合が平成24年7.9%に対し平成26年5.6%で2.3ポイントのダウン。  問56「市役所は市民の望むことに素早く的確に対応していると思いますか」、「はい」の割合、平成24年6.8%に対し平成26年6.7%で0.1ポイントダウン。  問57「市役所は市民の納付している税金を有効に活用していると思いますか」、「はい」の割合、平成24年4.7%に対し平成26年4.7%でプラスマイナス0ポイント。  以上の4点は、もともと低かったものがさらに下がっているか横ばいの状態です。これらの項目は昨年の一般質問でも私が取り上げさせていただきましたが、市民満足度の中でもとても重要な指標だと考えています。そして、この満足度を上げていくためにも市民協働が欠かせないと思っています。  そこで、これらの数字を市はどのように見ているか、今後どうなっていくのが望ましいと考えているか、お聞きいたします。 12 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 13 ◯企画部長(馬場 貢君)  今、議員御指摘のように、この市民満足度調査について、前回の調査時から上がった項目もありますけれども、下がった項目も多くあったというふうに思っております。  市民満足度からすると、この市民協働の取り組みについてはまだまだ市民の方に満足いただけるものになっていないというふうに分析をいたしておりますので、今後、力を入れていく必要があるというふうに思っております。  以上です。 14 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 15 ◯1番(藤井芳広君)  ただいまの答弁で、この市民協働の取り組みが市民満足度から見ても低いと市も認識をしているということで、私も同じ思いですので、それを上げるためにどうしたらいいか、後半の質問で一緒に考えていけたらと思っております。  それでは、2点目の指標、まちづくり基本条例という視点からお聞きいたします。  糸島市まちづくり基本条例の前文には以下のように書かれています。  「『市民が誇りに思い、充実して暮らせる魅力と活力に満ちた糸島市を創る』という大きな目標に向かい、市民、議会、市がともに考え、ともに行動することがまちづくりのかなめとなります。私たち市民の知識、経験、技術、思考、行動をまちづくりに存分に生かすことができるよう、この条例を制定します。」  また、条例の中には市民の権利として、第10条「すべての市民は、まちづくりの主体として参画する権利を有する。市民は、市が保有する情報について知る権利を有する。市民は、まちづくりに関して意見を述べる権利を有する。市民は、まちづくりに関する不当な扱い又は不正な事項の解決を求める権利を有する。」とあり、市の責務として、第14条「市は、市民の生命、身体及び財産を守り、福祉の増進を図るよう努めなければならない。市は、市政の方向性を明確にしたうえで参画の機会を確保するよう努めなければならない。市は、市民の意思を適切に市政へ反映させなければならない。市は、市民から信頼される職員を育成しなければならない。市は、市民の協働の意識が向上し、まちづくりを担う人材が育つための政策等を実施しなければならない。」とあります。  私は、条例には2つの性格があると思っています。1つは、この範囲までしかできないという枠を定め、その範囲から出ることを規制する条例。そしてもう1つは、できることを規定し、それを根拠にいろんな政策や取り組みにつなげていく条例。まちづくり基本条例は後者の要素が強いと考えております。  まちづくり基本条例をただ守るだけではなく、それを生かしていくことが重要だと考えますが、市は、さきで挙げた前文や条文にのっとり、それを根拠に条例を生かした政策や取り組みができているかどうか、市の考えをお聞きいたします。 16 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 17 ◯企画部長(馬場 貢君)  まちづくり基本条例につきましては、本市のまちづくりの基本条例、憲法でありますので、遵守し、行政運営を行っているところではございますけれども、ただ、このまちづくり基本条例にうたってある事項につきましては、市行政はもちろんでございますけれども、市民の方も含めまして、常に意識し、努力を続けていく必要があるというふうに思っております。  以上です。 18 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 19 ◯1番(藤井芳広君)  遵守しているというお答えではございましたが、私としては、やはりこの条例を生かして、さらに広げていく、できることをふやしていくことが重要だと考えるんですが、その点に関してはいかがでしょうか。 20 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 21 ◯企画部長(馬場 貢君)  当然のことだというふうに思っております。 22 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 23 ◯1番(藤井芳広君)  はい、わかりました。  では、今の条文の中でも市民の権利で定められていましたが、市民協働を進めるためには市民がしっかりと市の情報を知っている必要があると思います。  市の市民への情報提供、説明責任という点においては十分に果たせているかどうか、お聞きいたします。 24 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 25 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民への情報提供、説明責任ということでございますけれども、この点につきましては、広報、広報紙、ホームページ、また、まちづくり懇談会、協働サロン、校区区長会、出前講座等を通じまして情報提供等を積極的に行っておりますので、今後につきましても引き続き積極的に行っていきたいというふうに考えております。  以上です。 26 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 27 ◯1番(藤井芳広君)  私は、この市民への情報提供という点がまだまだ不十分だと考えているんですけれども、それに関しては後半で質問させていただきますので、次に移ります。  通告ではこれまでと現在の市民協働が十分に機能しているかどうかとお聞きしていますが、機能しているとはどのような状態か、私なりの考えを述べさせていただくと、それを数値ではかるのは難しいと思っています。市民、行政、双方の実感、市民としては自分がまちづくりの一員になっているという実感、行政としては市民と同じ目的を共有し、その目的に向かって一緒に歩いているという実感、わくわく感や手応えのようなもの、それが今の糸島市にはまだないのではないかと感じています。  そのような意味において、私は今の市民協働はまだまだ不十分であると考えていますが、先ほどお聞きした市民満足度やまちづくり基本条例の達成度なども含めて、これまでと現在の市民協働が十分に機能しているかどうかについて、市はどのように考えているか、お聞きいたします。 28 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 29 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民協働のまちづくりでございますけれども、まちづくり基本条例のもと、本市においては一定機能はしているものというふうには考えております。ただ、この市民協働のまちづくりにおきましては、議員が言われる不十分とか十分に機能というよりも、この市民協働のまちづくりについては成長し続けていかなければならないものだというふうに思っております。これは行政側も市民側も同様だろうというふうに思っておりますけれども、その点からすると、本市においてはまだまだ伸び代があるというふうに思っております。  以上です。 30 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 31 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま答弁いただきました。成長し続けなければならない、まだまだ伸び代があるというところで、私もそのように感じていますので、それについてこれから質問してまいりたいと思います。  通告3つ目、これからの時代に求められる市民協働のあり方について。  市民協働をこれまで以上に機能的、かつ効果的にするために、また、市民と行政の双方のわくわく感を高めるために、新しい市民協働のモデルが必要だと思っています。  私は、市民協働はこれからの糸島市の大きな武器になり得ると思っています。武器という言葉が適切でなければ、推進力、車でいうエンジンのようなもの、それをしっかりと生かすために、車の両輪に例えられる行政と議会の役割が重要だと考えています。  また、この日本社会はこれから人類史上例を見ない人口減少、少子・高齢化社会に突入します。糸島市においても、程度の差はあれ、これから確実に人口が減っていくことが人口ビジョンでも示されています。それは誰も経験したことがない社会で、過去の正解がこれからも通用するとは限らない、むしろ通用しない場合のほうが多いと考えられます。そんな社会の中で、これからより戦略的な市民協働が必要となると考えています。以下、私がこれからの市民協働において重要だと考える点についてお聞きします。  1つ目は市民主導の市民協働についてです。  私は、これからの市民協働において市民主導であることが重要だと考えています。なぜなら、最初に申しましたように、市民の側にこれからの社会課題を解決するための暮らしに根差した知恵や経験がたくさん蓄積されていると考えるからです。  そして、市民主導であるためには、市民が動きやすい仕組みを整える必要があると考えています。その仕組みについてこれから幾つか提案させていただこうと思うのですが、その前に、本市において市民主導の市民協働といえば、市民提案型まちづくり事業校区まちづくり事業があるかと思います。今回の一般質問では、特に市民提案型まちづくり事業についてお聞きしたいと思います。  市民提案型まちづくり事業におけるこれまでの成果と課題について、市はどのように考えているか、お聞きいたします。 32 ◯議長(谷口一成君)
     馬場企画部長。 33 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民提案型まちづくり事業につきましては、市民団体等が、自主的、主体的に地域のさまざまな課題に対しまして、市民団体の専門性、迅速性を生かして課題解決を図ることを目的に実施をいたしております。これまで延べ67団体に支援を行い、1,705万円を補助してきたところでございます。  テーマといたしましては、観光、環境、子育て、婚活、健康づくり、特産品の開発など、さまざまな事業について提案がされてきております。行政だとか、企業等では取り組めない市民に身近な問題の解決に向けて事業が実施されてきたものというふうに思っております。その辺の成果は出ておるものというふうに思っております。  ただ、一方で、近年、申請団体の固定化、また、内容のマンネリ化等が課題であるというふうに考えております。  以上です。 34 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 35 ◯1番(藤井芳広君)  先日、市民提案型まちづくり事業に取り組んでいる団体にお話を伺ったところ、全体としてはこの事業があることで、資金がなく全て無報酬でやっている団体が活動する上で資金面でも大変助かっているし、活動の周知という点においても、この事業に指定されていることで公民館や学校などにチラシの配布などができ助かっているとのことでした。ただ、運営費、事務所費用や人件費に使えないなど助成対象の範囲に縛りが多いという意見や、新しい事業や目立つ取り組みは採用されやすいが、継続的にやっていることや地味なことが採用されにくいという意見も聞きました。また、イベントを開催しても、市の職員がそれを聞きに来てくれないというような声も聞きました。  私は、市民主導といっても、ただ市民が全て行うということではなく、課題に対する切り口や視点、解決策の進め方や取り組み方が市民主導ということであり、あくまでも市民と行政が協働し、一緒に考え、一緒に動き、一緒に同じ課題に取り組むことが大事だと考えています。それによって、課題についてより一層知ることができますし、課題に対する市民独自の解決策やアプローチについても知ることができます。そして、何よりも市民と行政の間に信頼関係や仲間意識が生まれます。私はそれが何よりも重要だと考えています。市職員と市民が一緒に同じ夢や目標に向かっているんだという実感を持てることが、これからの市民協働を進める上で重要だと考えます。  そこで、市民提案型まちづくり事業をバージョンアップさせて、市民と市役所の共同事業にし、市民のアイデアや経験を市の政策や事業に生かし、ともに課題解決に取り組んでいく形にしてはどうかと思うのですが、この点に関して市の考えをお聞きいたします。 36 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 37 ◯企画部長(馬場 貢君)  この市民提案型まちづくり事業につきましては、先ほど答弁いたしましたように、申請団体の固定化、内容のマンネリ化、また、今、議員御指摘のような問題があるというふうに思っておりまして、この問題等を解決するために、現在、制度の見直しを進めておるところでございます。  ただ、議員御提案の理念だとかお考えの部分については賛同できるところはございますけれども、現段階といたしまして、市民と市役所の共同事業までこの市民提案型まちづくり事業を発展させることにつきましては現在のところは考えておりません。  以上です。 38 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 39 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま共同事業に発展させるところまでは考えていないという答弁でありました。  今のこの市民提案型まちづくり事業は、市民活動への助成金というような側面が強いと思います。最初に伝えましたが、課題に一緒に取り組むという中で、集合知のようなものを市民と行政が一緒に共有していく、蓄積していく、それによってどんな変化にも対応していくようなしなやかな社会を形成していくことが重要だと考えており、そのための市民協働だと私は思っております。  今、共同事業という点は考えていないということでございましたが、これから市民提案型まちづくり事業の制度のあり方を検討されていくという答えでありましたので、今の市民と行政が課題に対するアイデアや経験を蓄積していく、一緒に共有していくという点、その点に関しては検討をしていただけるかどうか、お答えいただきたいと思います。 40 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 41 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民の方のアイデアだとか、経験上での御提案というようなものにつきましては、積極的に提案を受けさせていただきたいというふうには思っております。  また、議員御指摘の部分での理念なり、お考え等の部分につきましては、今後の制度見直しの中で参考にはさせていただきたいというふうに思っております。 42 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 43 ◯1番(藤井芳広君)  わかりました。  では、この市民協働にかける予算を拡大することも検討すべきだと私は考えています。ただ拡大するだけではなく、選定委員を市民公募にし、予算の使い道を市民自身が決めるという要素を持たせることで、より一層市民主導という色が強くなると考えています。  そこで質問ですが、市民提案型まちづくり事業の予算枠を校区まちづくり事業と同程度に拡大し、選定委員を市民の中から公募し、それを公開の上、選定するという制度にバージョンアップできないか、そのような制度をこれからの制度の検討に加えられないかどうか、市の見解をお聞きしたいと思います。 44 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 45 ◯企画部長(馬場 貢君)  この市民協働のまちづくりにつきましては、現在も予算を確保しまして、今、議員申されましたけれども、校区まちづくり事業市民提案型まちづくり事業などを実施しておるところでございます。  先ほど答弁いたしましたとおり、制度の一部見直しは行いたいというふうに思っておりますけれども、今のところは現制度を継続していく考えの中で見直し等を図っていきたいというふうに思っております。 46 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 47 ◯1番(藤井芳広君)  では、1点だけ。今お伝えした市民主導という観点ですね、その点に関しては今後強めていかれる、制度の変更の中により一層入れていただけるのかどうかだけお聞きいたします。 48 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 49 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民提案型まちづくり事業自体が市民主導のまちづくりだというふうに認識をいたしておりますので、より市民の方が自分たちで自分たちのまちをつくっていくんだというふうな気持ちの中で、このような市民提案型まちづくり事業について提案をいただければというふうに思っております。  以上です。 50 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 51 ◯1番(藤井芳広君)  では、次に移ります。  2つ目、課題解決型の市民協働について。  私は市民協働の目的は大きく3つあると思っています。1つ目は、民主主義社会において市民が参加する権利としての市民協働。2つ目は、同じく民主主義社会において受益者として自分たちでできることは自分たちでやるという原則。特に財源が少なくなっていく中で受益者負担としての市民の責務的な側面としての市民協働。そして3つ目が、課題が山積みの現代社会において課題解決のため、社会的なイノベーション、変革を起こすために市民の感性や力をかりる、市民と行政が手をつなぐという側面での市民協働。3つどれもが重要だと思いますが、今回、私が特に重視したいのは3つ目の社会変革のための課題解決型の市民協働です。  そこでまずはじめに、NPO・ボランティアセンターこらぼ糸島の役割、機能、これまでの成果についてお聞きいたします。 52 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 53 ◯企画部長(馬場 貢君)  NPOボランティアセンターにつきましては、ボランティア団体などに関する情報の発信、活動支援、交流の場として設置をしておるところでございます。  また、このボランティア関係の中で社会福祉協議会、また、教育委員会など関連機関とも定期的に協議を行い、連携を図っております。  あわせまして、人材の掘り起こし、ボランティアをやりたい人としてほしい人を結びつける登録制度等の運用も行っておるところでございます。  成果といたしまして、ボランティア等の活動団体が増加し、また、市民活動が活発になってきているというふうに実感をしておるところでございます。 54 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 55 ◯1番(藤井芳広君)  私も、このこらぼ糸島はNPOや市民活動団体同士の横の連携を生み出す場であり、NPOや市民活動への市民サポートであり、市民協働を行う上で重要な拠点施設だと考えています。  しかし、まだこのこらぼ糸島が十分に生かし切れていないんじゃないかと考えているのですが、その点に関してはいかがお考えでしょうか。 56 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 57 ◯企画部長(馬場 貢君)  その点につきましては、議員と同様の考え方を持っております。 58 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 59 ◯1番(藤井芳広君)  では次に、テレワークの中のママトコワーキングスペースの役割、機能、成果についてお聞きいたします。 60 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 61 ◯企画部長(馬場 貢君)  このママトコワーキングスペースにつきましては、子育てをしているお母さんたちの仕事づくりを目的に、働いてあるお母さん、また、働きたいと思ってあるお母さんの交流も兼ねた、仕事づくりに特化したワーキングスペースというような機能を持っております。  子育て中のお母さんたちに在宅勤務だとか、モバイルワーク、施設利用型勤務といった働き方、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方ができるというような場を提供していきたいというふうに思っております。  成果につきましては、まだ事業を開始したばかりでございますので、データの集約は行っておりませんけれども、利用者については増加傾向にあるというふうに思っております。 62 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 63 ◯1番(藤井芳広君)  このコワーキングスペースというのは全国的に今広がっています。コワーキングスペースは、個人事業主的な起業家が同じオフィスをシェアする。シェアすることで、ただ単に経費を削減するだけでなく、それ以上の異業種間の連携が生まれ、新しい事業や商品開発にまでつながる可能性があるという側面を持っていると思います。私は、このママトコワーキングスペースも、先ほどのこらぼ糸島も十分に生かし切れていないと感じています。  そこで、こらぼ糸島とママトコワーキングスペースは距離も近いですし、連携していくことで社会的活動と社会的企業を結びつけていくべきだと考えますが、これから連携していこうという考えはあられるかどうか、お聞きいたします。 64 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 65 ◯企画部長(馬場 貢君)  コラボとママトコの部分につきましては、先ほど答弁しましたように、設置目的等が異なっておりますので、連携については考えてはおりません。 66 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 67 ◯1番(藤井芳広君)  私は、これからの課題解決型の市民協働において市民と企業と行政が連携していくことが重要だと考えています。  (パネルを示す)  このように社会の中には、市民、企業、行政の3つのセクターがあります。このうち行政以外の組織をNGOと言い、広い意味では企業もNGOと言えるかと思います。政治的に解決できないことを経済活動によって解決しようとしています。また、企業以外の組織をNPOと言い、広い意味では行政もNPOと言えるかと思います。行政も利潤追求のための組織ではありません。  そして、このNGOとNPOの重なる部分、ここが市民セクターです。行政は公益性が重視されるため、どうしても少数の声には対応し切れないところがあります。また、企業は利益が出ることが重視されるため、利益の出ないことは置いていかれる可能性があります。  そんな中、市民セクターでは、困っている人がいるけれども、数が少なかったり、利益にならなかったりして、行政も企業も扱わないような分野において、困っている当事者やその支援者が市民ならではの感性で、よりきめの細かいサービスを行い、社会全体をよくしていこうとする、それがNGOやNPOの基本となる考え方です。  この3つのセクターは基本的にはそれぞれが独立し、それぞれのやり方でそれぞれが課題と感じること、重要だと考えることに取り組んでいますが、3者の領域が重なり合う部分があります。(パネルを示す)
     この領域においては、3者が連携、協力することで効果が高まったり、負担が軽減したり、思いも寄らない化学反応が起きる可能性があります。ここに資源を投入することが、これからの市民協働において重要だと考えています。この領域への資源投入、この領域に関する政策は、今のところ糸島市にはまだないと考えます。ここを新規開拓すべきだと考えています。  また、市民協働の中に企業が入ることで、社会課題を解決する新商品の開発や起業につながり、ひいては雇用創出や産業創出につながる可能性もあります。むしろこれからの市民協働はそこにつなげていかなくてはならないと考えています。  そこで質問ですが、市民と企業と行政が連携し、市民協働を企業セクターと一緒に取り組んでいくことの必要性や重要性について、市はどのように考えているか、お聞きいたします。 68 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 69 ◯企画部長(馬場 貢君)  今の時代、もう市行政だけでまちづくりができる時代というふうには思っておりません。法令遵守という部分は前提条件として置いた中で、企業であれ、大学であれ、社会福祉法人であれ、もちろん市民の方も含めまして、かりられる力はかりていく必要があるというふうに思っておりますので、企業等を含めまして一緒にまちづくりをやっていく必要はあるというふうに考えております。  以上です。 70 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 71 ◯1番(藤井芳広君)  今、かりられる力はかりるという御答弁でしたが、私はもっと積極的な連携が必要だと考えています。  この市民、企業、行政の連携を深めるためには、市民、企業、行政の関係性を変えていく必要があると思います。具体的には、市民、企業、行政の出会いの場、対話の場をつくることが重要だと考えます。  そこで、そのような出会いの場、対話の場の一つとして、フューチャーセンターという取り組みを提案したいと思います。  フューチャーセンターとは、もともとスウェーデンの保険会社が行った知識を資本にしたビジネスの研究から生まれ、複雑な社会課題を解決するための社会装置と言われています。複雑に絡み合った課題を対話によってほぐし、関係性を深め、変革のためのアイデアを出し合い、実際のアクションにつなげていく前向きな場です。そこにはセクターの壁を越え、行政、企業、社会企業家、社会活動家が一緒に対話します。  今の社会には社会変革に関心を持ち、おもしろいこと、新しいことをしたい、自分の力をそのために生かしたいという人が確実にふえています。それを生かせる場を提供することが重要であり、そういう場を設定すること、環境を整えることこそ行政がやるべきだと考えています。  また、そのような社会的インパクトのあることを実施することで、市の意思を外に示すことができ、市の価値を高めることにもつながり、おもしろいことをしているなと外から人がやってくることにもつながり、定住にもつながると考えています。  そこで、フューチャーセンターという課題解決型の対話と実践の場を市の機能として持つことが重要だと考えますが、市としてその点に関してはどのように考えるか、お聞きいたします。 72 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 73 ◯企画部長(馬場 貢君)  そのような機能を持つことは有効であるというふうに考えます。ただ、議員のほうはインパクト等含めた中でフューチャーセンターを設置する必要があるのではないかというふうなお考えでございましたけれども、ちょっと我々は古いのかもしれませんけれども、我々はあるものは使ったほうがいいというふうに思っておりまして、先ほど答弁をいたしましたけれども、現在設置しておりますこのNPO・ボランティアセンター、これあるものを使ったほうがいいというふうに思っておりますので、このNPO・ボランティアセンターを議員御指摘のレベルまで持っていければというふうに考えております。  以上です。 74 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 75 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま、あるものを使うと御答弁いただきました。私も基本的にはそのように考えております。  そこで、先ほどコラボやママトコがまだ十分に生かせていないという中で、ここに課題解決型の対話や実践の場という要素を持たせてはどうかと考えています。  そこで、コラボやママトコワーキングスペースの中に先ほど私が申したようなフューチャーセンターのような機能を持たせて、市民と行政と企業がそれぞれ連携して、未来に開かれた新しい解決策を実践していく場にしていってはどうかと考えるのですが、その点に関してはいかがでしょうか。 76 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 77 ◯企画部長(馬場 貢君)  NPO・ボランティアセンターについては、先ほど答弁しましたとおり、そのような機能を持つように努力していくべきだというふうに思っております。  ただ、ママトコワーキングスペースにつきましては今立ち上がったばかりでございますし、また設置目的等も違いますので、ママトコについてはそのような考え方は持っておりません。 78 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 79 ◯1番(藤井芳広君)  ただいまこらぼに関してはそのような機能を持つように努力していくべきだと御答弁いただきました。  そこで、まずはじめに、市民と企業と行政が同じテーブルに着いて対話していく場、それをこらぼ糸島においてまず1回、テーマを市民協働にして、市民と企業と行政が同じテーブルに着いて課題と未来について語り合う対話の場を設けられないかどうか、お聞きいたします。 80 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 81 ◯企画部長(馬場 貢君)  こらぼにつきましては、そのような目的の施設でございますので、そのような会議につきましては歓迎をするところでございます。ただ、このような対話の場につきましては、市行政、市役所からのお仕着せというようなものではなかなか前に進まないというふうに思いますので、議員御指摘のようなテーマでの対話の部分について、市民発意の中から生まれてくるのが一番だというふうに思っております。もし開催されることになれば、市のほうも積極的に喜んで参加をさせていただきたいというふうに思っております。 82 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 83 ◯1番(藤井芳広君)  今、市民発意を歓迎されるということでしたので、市民の中からこのような場を開催したいと、市民と企業、行政が入って対話し合う場をつくりたいという提案が市民の側からあれば、行政の側もそこに担当職員なりが行って一緒に話し合う、その構えはあると考えてよろしいでしょうか。 84 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 85 ◯企画部長(馬場 貢君)  はい、そのとおりです。 86 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 87 ◯1番(藤井芳広君)  今、市民発意という話もあったんですけれども、私は市には、市民と市民、市民と企業をつなぐ役割があると考えています。やはり市が入ることでパブリックなものになっていくというところが大きいかな、オフィシャルなものになっていくというところが大きいかなと思っています。  また、行政というのは市の意思を示すという役割もあると思っています。糸島市全体の意思や精神というのは、行政のみならず、市民や企業も担っており、糸島市は比較的市民や企業からそのような意思が発信されているとは思いますが、よくも悪くも行政のあり方が、糸島市の意思、外から見えるカラーのようなものを左右すると思っています。そういう意味で、行政のあり方、役割はとても大きいと感じています。  そこで、通告しています3市民協働における市職員の役割、あり方について質問いたします。  今後、市民協働を進めていく上で、市から市民への積極的な情報提供がこれまで以上に必要だと考えます。まちづくり基本条例にも掲げられています。しかし、先ほど紹介したように、市民満足度調査では、市民は十分な説明がされていないと感じています。  まず、その点に関して、市は今後どのようにしていくか、先ほども情報提供をさらにしていきたいということでしたので、今後どのようにしていかれるか、まずお聞きいたします。 88 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 89 ◯企画部長(馬場 貢君)  情報提供、情報発信につきましては、議員言われるように、とても大事なものであるというふうに思っております。先ほども答弁をいたしましたけれども、今後におきましても、この情報提供、情報発信については積極的に行っていく考えでございます。 90 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 91 ◯1番(藤井芳広君)  今、積極的に行っていくとお聞きしました。さらにふえていく、ふやしていくということだろうと理解いたします。  私は、この情報提供をこれから進めていく中で市の課題を伝えていくということが重要だと考えています。市民と行政がこれから一緒に課題を解決していくためには、市民に対して市の課題が示されていないといけないからです。これをやめます、これをやりますというような結果だけではなく、今、何が市の課題なのか、今、何に困っているのかを市民に伝え、一緒に考えてもらうことが重要だと考えます。それによって、危機感や問題意識を市民と共有することが重要だと考えています。  市の職員としていろいろと考えた上で出した答えが市民から批判されてしまう、それではわくわく感は醸成できないですし、ともすると、伝えるのを控えようということにもなりかねません。課題というのは答えの種です。課題の中に未来へのヒントが詰まっています。  そこで、これからの市民への情報提供の形の一つとして、タウンミーティングのような形で市民に開かれた情報提供の場、意見交換の場を開き、そこで、ただ決まったことだけでなく、今の市の課題を市民に伝え、それに関する市民の声を聴く機会を設けられないかと考えるのですが、その点に関してはいかがでしょうか。 92 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 93 ◯企画部長(馬場 貢君)  一番最初に答弁をいたしましたとおり、地域課題について市民と行政がともに知恵を出し、汗を流し、解決に導いていくこと、これが現在求められているのではないかというような答弁をさせていただきました。  そういう中で、地域課題につきまして市民の方にも考えていただけるような情報の発信というものについては必要であるというふうには思っております。もちろん市の広報等も通じて発信していく必要があるというふうに思っております。そのような中で、いろんな分野、場面での議論が生まれてくるのではないかというふうに思っております。 94 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 95 ◯1番(藤井芳広君)  ただいま課題を考えてもらうことが必要だという答弁でしたので、その点に関しては理解いたします。  ただ、今お伝えさせていただいた中で、もう1点、市民に開かれた場という点なんですけれども、やはり市民であれば誰でも参加できる場というのが重要だと考えています。公募のように選ばれた人だけではなくて、人数制限のない、私は少なくとも年に1回は人数制限のない誰でも参加できるような情報提供の場が必要だと考えているのですが、その点に関してはいかがでしょうか。 96 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 97 ◯企画部長(馬場 貢君)  市行政におきましては、いろいろな広聴機能を持っておるというふうに思っております。それで、いろんな御意見をお持ちの方があるのであれば、市のほうに積極的にそのようなことをお伝えいただきたいというふうにも思っておりますし、そのような場を広げていくことは当然のことであるというふうには思っております。 98 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 99 ◯1番(藤井芳広君)  わかりました。  では、これからの市民協働における市職員の役割やあり方として、職員のファシリテーション能力について幾つかお聞きいたします。  この職員の能力となると、総務部や人事課にもかかわってくるかとは思いますが、私の質問の趣旨は、市民協働を行う上で必要な能力ということですので、引き続き企画部にお答えいただきたいと思います。  では1点目として、今後、市役所職員に求められる役割としてファシリテーション能力、すなわち市民から意見を引き出す力、市民の意見を聴く力、市民と市民をつなぐ力が必要だと考えるんですが、市も同じ見解かどうか、お聞きいたします。 100 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 101 ◯企画部長(馬場 貢君)  そのような能力については必要であるというふうに思います。 102 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 103 ◯1番(藤井芳広君)  この点に関しては3月議会の後期基本計画の審議の中でもお尋ねしておりまして、答弁もいただいておりましたので、そのようにお答えいただけるだろうと予想していました。  では次に、その職員のファシリテーション力をどのようにして養成していくのか、その点についてお聞きいたします。
    104 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 105 ◯企画部長(馬場 貢君)  これは人事のほうではございますけれども、私もちょっと答えさせていただきますけれども、市では昨年から係長職を対象にこのファシリテーション研修を実施いたしております。本年度も引き続き実施をする予定でございます。 106 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 107 ◯1番(藤井芳広君)  今、職員対象のファシリテーション研修を既にされているということでした。それはすばらしいことだと思いますので、ぜひ続けていっていただきたいと思いますが、ただ、このファシリテーション能力は養成したら終わりではなく、その力を実際の現場で積極的に使っていくことが重要です。活用することで能力も磨かれていきます。  そこで、職員のファシリテーション力を今後どのようにして活用していくのか、お聞きいたします。 108 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 109 ◯企画部長(馬場 貢君)  この点につきましては、日ごろの業務、また会議、また市民の皆さんとの協議など、あらゆる場面で活用ができるというふうに考えております。 110 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 111 ◯1番(藤井芳広君)  ただいまあらゆる場面でとあったんですけれども、このファシリテーション力はいろんな場面で活用できる力だと思いますが、このファシリテーション力が最も生かせるのが、先ほど提案したようなフューチャーセンターのような場や対話の場、たくさんの市民が集まるような場だと思います。そのような場所での活用、それも考えられているかどうか、お聞きいたします。 112 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 113 ◯企画部長(馬場 貢君)  ファシリテーション能力についてはいろんな場面で活用できればというふうに思っております。  なお、議員御指摘の件につきましては、企画部のほう、地域振興課、NPO・ボランティアセンターの職員をはじめといたしまして、このファシリテーション能力を磨いて市民の方との地域課題を解決する協議等で生かしていきたいというふうに考えております。 114 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 115 ◯1番(藤井芳広君)  このファシリテーション力は私たち議員にとっても、職員にとっても重要なスキルだと考えています。ぜひ積極的に活用していっていただきますようよろしくお願いします。  では、最後の市民協働に関する課題とそれへの対応についてに移ります。  私は、これから市民協働を進める上での課題は、市が市民協働を重視しているという姿勢や態度をはっきりと示すことだと考えています。そして、何より大事なのは、市民が自分たちの手で社会を変えていくことができると実感できること、自分がまちづくりの主役だと実感できることだと考えています。  複雑に絡み合った問題を対症療法的ではなく、本質的な解決につなげていくために、市民一人ひとりが社会における自分の役割や可能性、貢献できる領域を見出せることが重要です。行政は市民が役割や活動領域を見出すためのサポートをする、具体的には課題を共有し、社会や地域に貢献できる場を整える、市民のやる気を引き出すことに力を入れるべきだと考えています。  そこで、市民に対し、市の市民協働の考えや姿勢をはっきりと打ち出し、わかりやすく、かつ相談しやすい窓口を設けることが必要だと考えますが、市はそれを課題だと考えておられるかどうか、考えておられるなら、それに対してどのような対策を考えておられるか、あわせてお聞きいたします。 116 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 117 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員御指摘ではございますけれども、現在、自治会だとか、地縁団体に関する相談につきましては地域振興課のほうで、また、NPO団体やボランティアに関する相談につきましてはNPO・ボランティアセンターを窓口として、しっかりやらせていただいておるつもりでございます。  市民の皆さんが気軽に相談でき、わかりやすい説明を心がけて窓口対応を現在も行っておりますけれども、今後も引き続き努力をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 118 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 119 ◯1番(藤井芳広君)  今お伝えした市の姿勢を示していく市民協働をこれからさらに重視していきますよという姿勢をはっきりと打ち出していくという点に関してはいかがでしょうか。 120 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 121 ◯企画部長(馬場 貢君)  当然のことでございます。 122 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 123 ◯1番(藤井芳広君)  先ほどもお伝えしたように、この市民協働はこれからの糸島市においてもとても重要なことだと考えますので、より戦略的に発信していっていただきたいと思います。  市民協働における課題についてですが、私は移住者を市民協働に引き入れることもこれからの課題だと思っています。  先日、議員数名で島根県の海士町に行ってきたのですが、海士町では町が移住者を積極的に受け入れ、さまざまな協働事業を行った結果、海士町に行けば活躍できる場があると、外から移住してくる人がふえ、結果的に町全体の振興につながっているとのことでした。  本市においても定住促進が課題だと思いますが、定住を促進するためには移住者に役割や活躍の場を与えることも重要だと考えます。同時に、移住者は外から見た新たな視点をもたらしてくれます。その視点は定住促進策を考える上でも重要な視点だと考えます。  例えば、移住者と行政が協働で定住促進策に取り組むなど、市民協働と移住者をつなげる取り組みができないかと考えるのですが、その点について考えておられるか、お聞きいたします。 124 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 125 ◯企画部長(馬場 貢君)  昔からまちづくりをしていく上で、このまちを活性化、元気にしていくのは、よそ者、若者、ばか者、いわゆるばか者は郷土を愛する人ということでございますけれども、そのように言われております。これまでも他市から移住、また転入、またUターンされた方で、地域のために何かやりたい、地域に貢献したいと考えて、現在も活躍されておられる方もたくさんおられるというふうに思っております。例えば、ごみゼロ青春隊の酒井さんだとか、おもちゃ病院の波多江さんだとか、サンセットライブ等の林さんだとか、いろいろな方たちが活躍をされておるというふうに思っております。  市のほうといたしましては、まちづくりに参画したい、いろんな考えをお持ちの移住者の方がおられましたら、市民協働にかかわる全ての窓口で積極的に相談に乗っていきたいというふうに思っております。 126 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 127 ◯1番(藤井芳広君)  今の点、今おっしゃっていただいた例に関しては、市がというよりも、やはり個人の活動によるところが大きいと思うんですけれども、私の先ほど質問させていただいた趣旨としては、市がこの移住者と一緒に協働でやっていきますよという姿勢を示すという点に力点を置いているんですが、その点に関してはいかがお考えでしょうか。 128 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 129 ◯企画部長(馬場 貢君)  移住者だけでなく、このまちづくりの部分についてこういうふうにしたがいいんじゃないか、一緒にやりましょうというようなことについては積極的に市のほうに申していただければ、対応させていただきたいというふうに思っております。 130 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 131 ◯1番(藤井芳広君)  ちょっと時間がなくなってまいりましたので、次に移ります。  私が課題と考えていること、もう1つは、市民協働に若者が参加することも課題だと考えています。本市においても若者人口は流出超過であり、流出抑制は課題の1つだと思いますが、流出抑制を考えるときに、どうしたら若者に地元に残ってもらえるかと考えるのではなくて、どうしたら若者がもっと地域で活躍できるかと考えることが重要だと思っています。地域の中に若者が活躍できる場があり、実際に動いている若者がたくさんいれば、地域に残る若者はふえると思いますし、1度外に出ていってもまた戻ってくる可能性が高くなると思います。  また、若者の市民協働は新規起業や新しい産業の創出という観点からも重要です。市も若者の新規起業は応援しているところだと思いますが、今の社会はなかなか起業するのが難しい時代です。チャレンジショップを募集しても応募がないところにそれがあらわれていると思います。  そこで、市民協働を起業したい若者が実験できる場にしていくことが重要だと考えますが、そのような観点から市民協働に若者が参加しやすい環境を整えることを市として考えているかどうか、考えられないかどうか、お聞きいたします。 132 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 133 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほどの答弁と重なるところはありますけれども、まちづくりに新しい風を吹き込んでいくためには、若者の力というものは必要であるというふうに思っております。  ただ、議員御指摘がありましたけれども、現在でも若者は頑張っていただいておるというふうに思っております。商工会青年部、農協青年部、青年会議所、九大生、また地元の高校生など、あらゆる場面で糸島のことを思って、地域のことを思って頑張っていただいておるというふうに思っております。  議員御指摘の部分で、若者の方で起業がしたい、また、まちづくり等に参画をしたいという方がおられれば、市のほうに申し入れをしていただきたいというふうに思っております。その相談の中から次の展開が生まれてくるものではないかというふうに思っております。  なお、市民提案型まちづくり事業について一部見直しを考えておりますけれども、その中で若者の提案の部分について少し制度を改正したいというふうに考えておりますので、その分も申し添えておきます。  以上です。 134 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 135 ◯1番(藤井芳広君)  今、若者が参画できるために、市民協働まちづくり事業の制度も少し変更、参加しやすくしたいという答弁でありましたが、私としてもそこの部分に若者が入ることは重要だと考えています。例えば、今、市民協働まちづくり事業の条件として、何年以上の活動というような、そういうさまざまな条件があるかと思うんですけれども、その若者団体に向けた枠というか、条件緩和というものもこれから考えていかれるかどうか、その点だけお聞きいたします。 136 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 137 ◯企画部長(馬場 貢君)  今申しましたように、若者の枠の部分について考えたいというふうに思っております。 138 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 139 ◯1番(藤井芳広君)  人は誰しも誰かの役に立ちたい、社会に貢献したいという根源的なニーズを持っています。幸せというのは自分一人で得ることは難しく、誰かのためになったり、誰かが笑顔になったり、自分を越えた存在のために働くことで実感できるものだと思います。ボランティアやまちづくりにかかわる喜びというのは、究極的には自分を越えた存在のために奉仕する喜びだと思います。  このまちをよくしていこうとする市民の思いの総和が、まちそのものの意思のようなものを形成します。これからのまちづくりや市民協働において重要なことは、その意思を見える化し、みんなで共有し、一緒に育てていくことだと思っています。  市民協働の「協」という漢字には、力を合わせる、調子を合わせる、話し合って物事をまとめるという意味があります。市民と企業と行政が、移住者と地元の人が、若者と年配者が力を合わせ、調子を合わせ、話し合って物事をまとめていけば、もっともっとすてきな糸島になると思いますし、そのために私自身もこれからしっかり働いていきたいと思っています。  それでは最後に、これまでいろいろと質問させていただいたその総括として、月形市長にこれからの市民協働への意気込みをお聞きして終わりにしたいと思います。月形市長、いかがでしょうか。 140 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 141 ◯市長(月形祐二君)  今るる藤井議員からも御意見をいただきました。今後、少子・高齢社会が進んでいく中では、議員が初めに申されたように、決まった答えがない、そういう社会だというふうに思っております。その中では課題を解決するために、行政だけではなくて、市民の皆様、そして企業の皆さんの知恵もいただきながら、そして地域課題を解決しながら、住みよいまちをつくっていくということが大切であるというふうに考えております。  そうした中では、支え合いというのがキーワードになってくると思います。足を引っ張り合うのではなくて、ぜひ力を合わせながら、市民協働のまちづくり、これが必要だというふうに思っておりますので、きょう、大変参考になる御意見をいただきましたので、これを参考にしながら、今後、豊かさの実感できる市民協働のまちづくりを推進させていただきたいというふうに思っております。
    142 ◯議長(谷口一成君)  藤井議員。 143 ◯1番(藤井芳広君)  ありがとうございました。これで私の一般質問を終わらせていただきます。 144 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして藤井議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩いたします。  なお、再開は11時15分といたします。      (午前11時05分 休憩)      (午前11時13分 再開) 145 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、4番岡村一伸議員の発言を許可します。岡村議員。 146 ◯4番(岡村一伸君)  総務文教委員の岡村一伸です。議長の許可をいただきましたので、これから一般質問をいたします。  きょうは、糸島市の運動公園の整備について質問をしたいと思います。  平成24年2月に採択された総合運動公園の整備を求める請願書、この内容を見ますと、市内には数多くの市民が趣味や競技として取り組んであると。利用者数に比べて施設が足りない状況だとありました。じゃ、今の現状はと言いますと、平成27年度の体育施設全体の利用率は、これわずか28.6%です。平成26年度が35.8%ですよ。当時はそうだったかもしれませんけれども、今は当時とは明らかに違う。私は、この広大な運動広場、そして多目的体育館はもっと規模を縮小するか、もう一度原点に立ち返って検討する必要があると強く思います。  本市の財政状況は、厳しい上に、現時点では74億円を超える建設費用がかかることで、財政への負担は非常に大きいと、こう思っています。まず、運動公園の敷地面積5万平米です。この広さはヤフードームのグラウンド面積の約3.7倍もあるんです。なぜこんなに広い面積が必要になったのか、その理由は何でしょうか。 147 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 148 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園の必要面積の御質問であったというふうに思います。  この点に関しましては、平成26年に設置をいたしました運動公園等整備構想検討委員会で検討を行いました。そして平成27年4月に運動公園等整備構想を決定したわけでございますけれども、その中で、中身といたしまして、多目的体育館に約1万平米、駐車場に1万7,000平米、公園・広場に1万3,000平米、その他敷地内の歩道、車の道、また附帯施設等といたしまして1万平米、合わせたところで必要面積を5万平米といたしたところでございます。  以上です。 149 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長、74億円という予算規模を言われましたが、それ正確なんですか。馬場企画部長。 150 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほど整備費用の部分につきましては、74億円というような議員の御指摘がございましたけれども、この分につきましては、運動公園等整備構想に基づく多目的体育館の部分を1万平米の整備というところでの概算の費用でございまして、この分につきましては、9月1日に議員全員協議会のほうでも報告をいたしましたように、この多目的体育館の部分を7,000平米に縮小したところで整備を進めていくというふうな予定でございますので、整備費用につきましては、まだ低減になってくるというふうに思っておりますので、74億円ということではございません。  以上です。 151 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 152 ◯4番(岡村一伸君)  今の部長の御答弁ですと、平成26年に行った検討委員会ですよね。その検討委員会の中で、この5万平米が決まったということですか。  もう1点、その件は、議会に諮られましたか。 153 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 154 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園等整備構想検討委員会の検討を踏まえまして、整備構想案を作成させていただきました。この案の段階で、議員全員協議会の中で、議会のほうにもお諮りをさせていただきました。実際には平成26年9月に議員全員協議会を開いていただきました。また、平成26年12月、平成27年2月と、議会のほうにも説明をさせていただきながら、平成27年4月に市として整備構想を決定したところでございます。  以上です。 155 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 156 ◯4番(岡村一伸君)  平成24年2月の先ほど言いました請願の内容と、それから議会が行った総合運動公園等の調査特別委員会の調査報告書ですよね、それを見る限り、これだけ面積が必要だということは、どこにも書いてなかった。私は何でこんなに広い運動公園をつくらなきゃいかんのかと、本当、普通に疑問に思いました。今、議会にも報告したということですが、これだけの広さで、私は一番重要なのは、後から財源のこともお話しますけれども、多額のお金がかかるわけですよ。ですから、大体このくらいのお金がかかる。その中で、例えば、国からの交付金が幾らあって、そしてこのぐらいの糸島市の手出しになると。そういった具体的なこともある程度はやっぱりわかって議会のほうに報告して、そしてこの5万平米という本当に広さが必要なのかどうか。そこら辺の検討というのは、議会ではされたんですか。私はその当時は議員じゃなかったので、お伺いしたいと思うんですが。 157 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 158 ◯企画部長(馬場 貢君)  繰り返しになるかもしれませんけれども、運動公園等整備構想案の段階で、議員全員協議会のほうにも、この必要面積等含めまして、報告をさせていただいております。先ほど申しましたとおり、議員全員協議会を開いていただいたのは、平成26年9月、平成26年12月、平成27年2月でございますので、議員のほうも御出席をいただいておったというふうには思っております。 159 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 160 ◯4番(岡村一伸君)  ヤフードームのグラウンドの3.7倍ですからね。この構想の中身を見ると、さっき部長が言いましたように、多目的体育館が1万平米だったと。今は7,000平米に変更になりましたけれども、公園の広場については1万3,000平米ですよね。駐車場が1万7,000平米、その他が1万平米と。こんなに広い広場は私ははっきり言って必要ないと思うんです。だって、糸島市全体が緑あふれる自然公園みたいなもので、どこに行っても緑がある、海もある。これこそが糸島の魅力なんですよ。大きな公園を求めるとしたら、多額な税金をそこに投入するんじゃなくて、例えば、今津運動公園に行ったら、20万平米を超える大きな公園があるんですよ。だから、やはり広域でそういった公園等も含めて、今からは考えていかなきゃいけないんじゃないかなと思いますが、その点いかがですか。 161 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 162 ◯企画部長(馬場 貢君)  この敷地面積なり体育館の面積等の部分でございますけれども、今も検討をしておるところでございますが、その理由といたしましては、議会で採択をされました請願内容、また市民アンケート等の結果を踏まえた中で、運動公園に市民の皆さんが望んである機能を導入していくという考えの中で、この必要面積を出させていただきました。多目的体育館におきましては、メーンアリーナ、サブアリーナ、武道場、トレーニング室等を備えた体育館ということで、先ほど申しましたけれども、1万平米。次に、公園広場におきましては、万一の災害時の消防、警察、自衛隊の活動拠点、ヘリポート、ボランティアの活動スペース等を考慮に入れて約1万3,000平米。駐車場の分につきましては、多目的体育館や公園広場を利用する人々の駐車台数600台分を備えるということで、約1万7,000平米。その他、敷地内の歩道や道路、附帯施設等約1万平米ということで、5万平米になっております。  確かに議員言われるように、近隣の今津運動公園が24.6ヘクタールということになっています。近いところでは、福津市の総合運動公園なまずの郷が14.7ヘクタール、あんずの里運動公園が13.5ヘクタール、一番大きい分では、議員も御存じかと思いますけれども、粕屋町のかすやドーム等がある総合運動公園等の分については45.5ヘクタールというような面積でございます。  このようなことから、市民の方は、この5ヘクタール程度の運動公園は望んであるというふうに思っております。  また、今津運動公園があるじゃないかというふうなことを言われましたけれども、私も市民アンケート等を見させていただきました。糸島のほうでも今津運動公園のような公園をつくってほしいというような市民の願い等もあるという分についてもどうか御理解をよろしくお願いいたします。 163 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 164 ◯4番(岡村一伸君)  私は、まだ理解できません。今、部長がおっしゃった5万平米を必要としていると。その根拠が私にはまだわかりません。どういったアンケートされたんですか。 165 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 166 ◯企画部長(馬場 貢君)  市民アンケートの部分につきましては、平成26年8月にアンケートをさせていただいております。質問項目といたしましては、運動公園全体に関する質問、運動施設に関する質問、文化的機能に関する質問、防災機能に関する質問、併設する施設についての質問、運動公園の利用に関する質問、その他自由回答、8部の構成で市民アンケートを実施させていただきました。 167 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 168 ◯4番(岡村一伸君)  それは2,000人のアンケートのことですかね。 169 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 170 ◯企画部長(馬場 貢君)  そのとおりでございます。 171 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 172 ◯4番(岡村一伸君)  私、2,000人のアンケートも全部中身を見ました。これははっきり言って建設ありきのアンケートですよ。そうじゃないですか。こうやって大きなものをつくりたい、運動公園つくりたいと言ったときに、財源をこっちに置いて、どういった公園がいいですか、どういった体育館がいいですか、どういったものを置いたほうがいいですかと、それは聞けば市民は、財政は全く素人ですから、ああ、じゃ、どうせつくるんだったら、あれが欲しい、これが欲しいと、それは言いますよ。本当はそういうアンケートではなくて、ここにそれだけの広さの公園が必要かどうかでしょう。必要かどうかであれば、これをつくるのに財源が大まかこのぐらいかかりますと、その中で交付金がこのぐらいありますと。あとは借金でこれを全部補填しなきゃいけませんと。そういう内容を、さっき部長がおっしゃいましたよね。藤井議員のときに、市民へ情報発信、提供を積極的に進めていくと。これからすると、そういう大事な情報をおざなりにして、それはそのアンケートがつくってくれイコールと私はならないと思うんですけれども、いかがですか。 173 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 174 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員の今のお考えを言われましたけれども、この経過の部分のところを少しお話をさせていただきたいと思いますけれども、この部分につきましては、いわゆる請願の中から始まってきておるということを御理解いただきたいと思っております。議員も御承知かとは思いますけれども、市議会における請願が採択されるということは、大変重たいということでございます。市行政におきましては、この請願、いわゆる市民の願いというものが請願採択によって実現させる責任が出てくるということになります。だからこそ、請願を採択された市議会におきましても、調査特別委員会が設置をされて、この運動公園の必要性について、また実施に移していく上での提言が報告されたものというふうに思っております。そして、本年3月議会におきましては、市の最上位の計画である総合計画後期基本計画の中で、けんけんがくがくの議論があったというふうに思いますけれども、この中にも整備推進をうたわさせていただきまして、議会のほうでも議決をいただいたところでございます。財政的には厳しいところはわかりますけれども、どうやって実現をさせていくかということで、今現在、検討、知恵を出し合っておるところでございます。  そういう中で、市のほうでも本年度に入りまして、整備計画の検討委員会を立ち上げまして、今まで3回の議論をさせていただきました。そして議会のほうにも報告をさせていただいております。そういう中で、どうやってこの市民の願いの部分を実現させていくかということで努力をしておるところでございますので、どうか御理解のほう、よろしくお願いいたします。 175 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 176 ◯4番(岡村一伸君)  議会は請願をした、採択した。だからつくるんだ。そういう議論は私は少しおかしいと思います。それはもちろん皆さんは議会の請願した、それを実現しなきゃいけない。それはそのとおりですよ。そのとおりですけれども、それをつくるのに一番大事なことが抜けていますよ。じゃ、今、部長がそうおっしゃったから言うんですけれども、その調査報告書の中には、整備をする必要があると確かに判断していますよ、そう書いています、整備をする必要があると。これは私も賛成です。ただし、これらは市民10万人のうちの一部の意見であるためとしっかり書いていますよ。だから、市民が真に求めている公園施設やスポーツ施設などを見きわめることが肝要でありと、早期に幅広く声を吸い上げる調査を行う必要があるとはっきり明言されているんですよ。それを2,000人のアンケートでしました。それは私が内容見る限りでは、もう建設ありきの内容だった。本当にそういう施設をつくっていいかどうかのアンケートではなかったということですよ。  それともう1つ、そのアンケートなんですけれども、2,000人のアンケート、回収したのは758人ですよ。10万人の今の人口からしたら、0.7%しかないんです。これが一般10万人の市民の総意と思われます。 177 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 178 ◯企画部長(馬場 貢君)  まずはじめに、運動公園等の整備について、少数の意見ではないかということでございましたけれども、実際、市民のほうから、特に運動されておるスポーツ団体等含めまして請願が上がった中で、市議会のほうで客観的に御判断をされて、この運動公園等については、整備する必要があるということで請願を採択されたものというふうに市行政のほうとしては受けとめておりますので、まず、これを言わさせていただきます。  次に、アンケートの部分でございますけれども、回収率が議員御指摘のように、38%で758件ということになっております。ただ、統計学上の分でちょっと説明をさせていただきますと、市民アンケートを調査した時点で、18歳以上の市民の人口が8万3,189人ということになっております。実際に統計学上、信頼性のあるアンケート結果という分につきましては、384件以上の有効回答数があれば、統計上、信頼性のあるアンケート結果ということになります。結果といたしましては、必要有効回答数の約2倍に当たる758件の有効回答があったというふうに思っておりますので、信頼性の高いアンケート結果ということで、市民ニーズについては把握をしておるものというふうに思っております。  あわせまして、このアンケートの部分につきましては、18歳以上ということでございますので、18歳未満子供たちの意見はということでございますけれども、この件につきましては、このアンケートの中で、子育て世代の方々から子供たちが遊べる公園、キッズルームの設置等、多くの意見もいただいておりますので、その点からも市民ニーズについては、把握をしておるものというふうに理解をいたしております。 179 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 180 ◯4番(岡村一伸君)  その件は、ちょっとまた後から質問します。もう行ったり来たりになりますので。  そして多目的体育館ですよね。これ設置する理由に、これはパブリック・コメントの市の回答の意見の中にあったんですけれども、多目的体育館を設置する理由に、地域の公民館や体育館では対応できないような大規模災害が発生し、地域の公民館が罹災した場合の避難所として想定すると書かれていました。しかし、あそこの雷山地区、日向峠、小笠木断層に近いですよ。もし大規模な災害が発生して、この体育館が損傷した、避難所ではなくなった。どうするんですか、市民はどこに避難するんですか。 181 ◯議長(谷口一成君)
     馬場企画部長。 182 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員はいろんな想定の中で御質問をされておるというふうには思っております。実際に地震なり災害の部分につきましては、どこで起こるかわかりません。ただ、市のほうといたしましては、そういうふうに、いつ起こるか、どこで起こるか、わからないというような中で、この防災機能という分については、持つ必要があるというふうに思っております。  また、市議会のほうで設置をされました調査特別委員会の中でも、提言の1つといたしまして、総合運動公園の施設に防災機能をきちんと備えることというような御提言もいただいておりましたので、その点も考慮した中で、この多目的体育館の中の機能についても、検討させていただいておるところでございますので、どうか議員のほうもこの点、御理解のほうよろしくお願いをいたします。 183 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 184 ◯4番(岡村一伸君)  防災拠点は確かに大事です。私もその点は理解できます。なぜそれが7,000平米必要なのかというところまず聞かせてください。というのも、糸島市地域防災計画ってありますよ。この中に、指定避難所、これ52カ所もあるんです。雷山地区の近辺では雷山小学校、雷山公民館、怡土小学校、前原東中学校、怡土公民館、曽根体育館、全部で2,400人が収容できると書いています。ですから、なぜそれなのに大きな防災拠点をつくらなければいけないのか。  それからもう1つ、この中にも、たしか公園の中はヘリポート場もあったでしょう。それにしても、この防災計画の中には、災害時における臨時離着陸場というのが20カ所もあるんですよ。もちろん、怡土小学校、雷山小学校も書いています。こういうのがあるから、別につくらなくてもいいんじゃないかと思うんですよ。 185 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 186 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほども申したように、いろんな災害があります。大きいもの、小さいものがありますけれども、議員のほうがこの防災機能の部分について、どう思われているかわかりませんけれども、本年度起こりました熊本・大分等の地震の中で、避難所として体育館等の部分が利用がなされておりました。なるべくなら避難される方を受け入れるために、大きな面積の部分については必要であったのではないかというふうにも思っております。そういう中で、必要最小限的な形で、今現在、多目的体育館の部分につきましては、もちろん、この防災機能だけじゃなくて、交流機能、運動機能も含めたところで7,000平米というような必要面積を出させていただいておりますので、やはり我々は市のほうといたしましては、私が答弁することじゃないかもしれませんけれども、市民の命、財産を守っていくという、とても大切な責任がある中で、この程度の多目的体育館の必要面積については、必要であるというふうに思いますし、市議会のほうの調査特別委員会の中でも、防災機能というものの中では、このくらいの面積は必要であるというような認識はあったものというふうに思っております。 187 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 188 ◯4番(岡村一伸君)  認識があったというふうにしても、それが何で7,000平米なのかという、その前は1万平米ですからね。相当そこら辺がちょっと私はわかりません。  今、部長が熊本地震のことを言われましたけれども、災害が発生しました、真っ先にどこに避難するのかというたら、やっぱり近くの公共施設ですよ。あるいはそれに準ずるところです。それはもう熊本地震のときを見ても、もうおわかりだと思いますよ。指定外避難所、ここに結局、避難した人たちが185カ所もあったというところです。  次に、これは私が一番重要だと思う視点なんですが、この運動広場あるいは多目的体育館の利用の見込み数、これはどうなっているんですか。というのが、今までいただいた資料の中には、過去の資料も全部見ましたが、その利用者数の想定全くないんですよ。利用者数の見込みは把握されていますか。 189 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員、まだ質問項目たくさんありますが、時間配分いいですか。 190 ◯4番(岡村一伸君)続  大丈夫です。 191 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 192 ◯企画部長(馬場 貢君)  きちんとした想定人数の部分については、きちんとデータとしては、まだそこまでは行ってはおりません。ただ、現在ある既存の体育施設、そしてこの部分も全員協議会のほうで説明をさせていただきましたけれども、統廃合等の部分で、運動広場等を廃止するところ、また体育館等を廃止するというようなところがあったというふうに思っております。そういう中で、運動機能、交流機能含めたところで、このくらいの面積については必要であるというふうな判断をさせていただいたところでございます。 193 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 194 ◯4番(岡村一伸君)  まあ、民間だったら考えられないです。利用見込み数が一番大事ですよ。どのくらいの利用者が本当にいるのか、この10万市民の中で。それ調査なくして、計画なんて普通は立てますかね。もし今回、大きな広場、多目的体育館つくりました。ふたをあけてみたら、恐らくこれだけの体育館ですから、維持管理費相当かかりますよ、かなりかかりますよ。そして、利用料金も恐らく今のほかにあるグラウンドの施設と比べて高く設定しなきゃいかんでしょう。そうなったら利用客がいなくなった、どうするんですか。無用の長物になる可能性だってあるでしょう。誰が責任とるんですか。 195 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 196 ◯企画部長(馬場 貢君)  この請願の部分につきましては、いわゆる請願の団体、いわゆる体育協会と運動団体等の中で、この多目的体育館の中では、メーンアリーナ、サブアリーナ、武道場、トレーニング室、また運動広場等の部分については、これだけの施設をつくっていただきたいというような中で、うちのほうもこの施設の導入機能部分については決めさせていただいております。逆に、今、多目的体育館等の整備面積を1万平米から7,000平米に縮小させていただいております。この分については、財政等のことについて考慮したところでございますけれども、この部分を実際に運動団体等のほうに説明に今後行かさせていただこうというふうに思っておりますけれども、実際には、そういう中で、ちょっと狭いとやないなというような、いろんな意見が出てくるんじゃないかというふうに思っております。ですから、我々としては、この面積の部分について、きちんと市民のほうは有効に利用していただけるものというふうに判断はいたしております。 197 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員、もう面積の件は平行線でございますので。岡村議員。 198 ◯4番(岡村一伸君)  わかりました。  それから、整備検討委員会の中で、曽根体育館と志摩体育館の廃止が決定されましたよね。曽根体育館は耐用年数が超えているから仕方ないとしても、平成40年まで使用できる志摩体育館も、これも廃止しなければ合併推進債が活用できないということで、これが廃止が決定。ただ、その後に、平成40年まで使える体育館をなぜ崩さなきゃいかんのかという声が上がったから、その後の存続できる方法を、今、模索しているという状況ですよね。もしそういう声が上がらなければ、これは廃止だったんでしょう。何とももったいない話ですよね。だから、やっぱりそれを考えますと、本当に皆さんが市民のことを考えていらっしゃるのか、その利用者、そこを利用している方たちのことを考えていらっしゃるのかと、そう思うわけですよ。いかがですか。 199 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 200 ◯企画部長(馬場 貢君)  1つには、この運動公園整備は、繰り返しになりますけれども、市民のほうからの請願の中で、願いの中で、ここまで来ておるという分については御理解をよろしくお願いをいたします。  それと、この総合運動公園の施設の整備の部分で、3月に後期基本計画の中でこの分についてうたわさせていただきました。その中で、議会のほうから修正の案が出されたわけでございますけれども、いわゆる公共施設等総合管理計画を踏まえてというような御意見がございました。これはいわゆる先ほど議員も御指摘のように、財政的なことだとかいろんなことを考えて、ある意味、統廃合すべきところは統廃合しながら新しいものを建てていく必要があるんじゃないでしょうかというような御意見であったというふうに思います。その点については御理解をいただけると思います。  それと、もう1点の部分については、議員御指摘のように、財源の確保という中で、合併推進債の活用をやっぱり図っていきたいというふうに市のほうとしては思いました。  そういう中で、合併推進債を活用する要件といたしまして、体育館を建てるなら体育館を2つ、また運動広場を建てるなら運動公園等を2つ以上廃止する必要がありますよというような要件がございました。そういう中で、統廃合の部分についても検討をさせていただいたというところでございます。  あわせまして、確かに曽根体育館、志摩体育館を廃止をしていく中で、志摩体育館の部分については、市のほうといたしましても、耐用年数も残っております。また、避難所等としての利用もありますので、どうにかならないかという分につきましては、指摘がある前から我々のほうとしても、ずっと国、県のほうと調整をとらさせていただいておりました。そういう中で、地元の代議士等の御尽力等もあった中で、この前、全員協議会で説明をさせていただいたとおり、体育施設じゃなくて用途を変更する。例えば、コミュニティ施設というような形の中で利用することについては、合併推進債の活用の要件の部分についてはクリアをしますよということで、この分についても、市のほうとしては、市民の方に喜んでいただけるように努力をしてきたというところでございますので、議員のほうもどうかこの点、御理解をよろしくお願いをいたします。 201 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 202 ◯4番(岡村一伸君)  今、合併推進債の件、言われましたけれども、運動広場と多目的体育館、これ全部に合併推進債だけで建てられるんですか。 203 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 204 ◯企画部長(馬場 貢君)  運動公園の整備の分の財源につきましては、合併推進債の活用、また国の補助金、いわゆる交付金の活用の部分を考えさせていただいております。国の補助金のほうとして今考えておるのは、都市公園整備に伴う社会資本整備総合交付金、補助率は用地取得で3分の1、整備費で2分の1、それともう1つ、体育館整備に伴う学校施設環境改善交付金というようなものがございまして、この分、補助率3分の1、これを考えておりますので、財源といたしましては、合併推進債と、これらの補助金の分の活用を考えております。 205 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 206 ◯4番(岡村一伸君)  もう一度お尋ねします。合併推進債、補助金以外で起債はないということですか。 207 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 208 ◯企画部長(馬場 貢君)  合併推進債の部分につきまして、1つちょっと落としておりましたけれども、全部に使うのかということでございましたけれども、今後、合併推進債の活用の部分につきましては、詳細な事業計画をもとに、国、県のほうと協議をさせていただきたいというふうに思っております。その中で、全体の整備、体育館もですし、運動広場等の全体の整備について活用したいというふうに考えております。その中で、この合併推進債と、先ほど申しました補助金等の活用を考えておるところでございます。 209 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 210 ◯4番(岡村一伸君)  ちょっと私の質問の仕方がまずかったかもわかりませんが、補助金足す合併推進債を活用する。それ以外に、要するに起債をしないと建てられない部分があるのかどうかをお尋ねしたいと思います。 211 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 212 ◯企画部長(馬場 貢君)  いわゆる整備の部分について補助金を充てられるところについては補助金を充てさせていただきたいと思っています。補助残のところの部分について、合併推進債の活用ということになりますので、合併推進債を充てられる部分については、90%ということになっておりますので、補助金を除いたところの事業費の90%の部分については、合併推進債を活用させていただきたいというふうに思っております。残りの部分がいわゆる一般財源なり基金等ということになってくるかというふうに思っております。 213 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 214 ◯4番(岡村一伸君)  それから、立花運動場も廃止することが決定されましたでしょう。その理由が、利用率が14.9%と低く、市内の利用者も少ないからと答弁がありました。これ市民の方の利用が少ないからというよりも、やっぱりそこの利用率を上げることが目的、皆さんに使用してもらうことが目的であれば、それは市外であっても市内であっても関係なく使ってもらっていいんじゃないでしょうかね。何か支障があります。 215 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 216 ◯企画部長(馬場 貢君)  先ほども申しましたように、施設の部分につきましては、いわゆる維持管理コスト等がかかってくることになります。そういう中で、今回の運動公園等整備構想を総合計画の後期基本計画に上げたときに、公共施設等の総合管理計画を踏まえてというふうな修正案があったと思っておりますので、新しいものを新設していく場合に、ある程度これの統廃合の部分を考えていかなければならないと。そういう中で、市民の利用が少ない、また市外のほうの利用が多いというような中で、理由の中で立花運動場の部分については、廃止する方向でというような判断をさせていただいたところでございます。 217 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 218 ◯4番(岡村一伸君)  今、利用率が低いということをおっしゃいましたが、屋外施設の中では利用率が一番低いのは芥屋野球場ですよ。利用率は10.2%です。これ御存じでしょう。立花運動場は、硬式と軟式野球、ソフトボール、サッカー、これは幅広く対応が可能なグラウンドですよ。芥屋野球場は軟式野球とソフトボールしかできないです。年間の維持費が今、問題だという発言でしたけど、これ立花運動場は年間維持費104万円ですよ。芥屋野球場は241万円です。芥屋のほうが維持管理費も高い、そして運動の種類にも制限がある、利用率も一番低い。さっきの部長の答弁とは少し違うんじゃないでしょうか。 219 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 220 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員の御質問の部分が利用者が少ないんじゃないかとか、市外の方が多いんじゃないかというような御質問の趣旨でございましたので、先ほどのような答弁をさせていただきました。ただ、実際にその施設の統廃合の部分については、いろんな観点から判断する必要があるというふうに思っております。立花運動場については、いろいろ言われましたけれども、片方で二丈地域のほうには曲り田野球場の部分もございますし、福吉のほうのしおさい運動場というようなものがございまして、今、議員が言われましたソフトボールだとか、いろんな部分については、そちらのほうで代替機能等がきくんじゃないだろうかというようなことで判断をさせていただきました。ただ、芥屋につきましても、確かに利用率等低うはございますけれども、やはり志摩の地域のほうでは、この野球場の部分については、ここをもし廃止するということになると、志摩地域にはこの野球場等の施設がありません。志摩地域は特にソフトボールだとか、いろんな運動が大変盛んなところでもございます。それとあわせまして、片方で多久野球場のほうを廃止をするということになると、ここら辺の機能の部分は芥屋野球場だとか、曽根の野球場等のほうに代替機能を持っていく必要があるんじゃないか。そのような点から、芥屋野球場の部分については、存続をするというような判断をさせていただきました。いわゆる総合的に判断をさせていただいておりますので、この点どうか議員のほうも御理解をよろしくお願いをいたします。 221 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 222 ◯4番(岡村一伸君)  私は余り総合的に考えていらっしゃるとは思いません。多久野球場ですね、ここも廃止しますよね。全員協議会の中で、馬場企画部長は、廃止理由は借地であるため、いつ返してくれと言われるかもしれないからという答弁だったでしょう。間違いないですよね。今現在、地権者から早急に土地を返してくれということは上がってきているんですか。 223 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 224 ◯教育部長(泊 早苗君)  多久野球場につきましては、民間からの借地でございますが、3年ごとに申請をし、借地契約をしている状況で、3年ごとに借地について確認をさせていただきながら契約を結んでいるところです。 225 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 226 ◯4番(岡村一伸君)  ということは、今は早急に地権者から土地を返してほしいと言われていないというふうに理解しました。その中で、とにかく地権者の御厚意によって無料で貸してもらっている土地ですよね。利用率も52.7%と高い。多くの市民の皆さんが利用しています。これは市内中心部に唯一位置する大事な球場です。私はそう思っております。住宅地にも近い、自転車や徒歩でも行ける好立地の球場です。第一そこを利用している利用率も高い。そこを利用している方の声は聴かれました。
    227 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 228 ◯企画部長(馬場 貢君)  多久野球場のことにつきましては、今現在、設置をいたしております計画の整備検討委員会の中でもけんけんがくがくの議論がございました。ただ、1つは、借地だからという分も大きな理由でございます。今ずっと言っておりますように、いわゆる公共施設等総合管理計画を踏まえてという中で、整備検討委員会の中でもいろいろ議論がありました。結局、確かに今返してくれというようなことはないかもしれませんけれども、いつ返してくれと言われるようなことが起きるかもしれない。そのような施設の部分を市の公共施設として、きちんと管理していく中でカウントできるものだろうかというような議論がありました。返せと言われたときに、それを返さないかん。そうしたらその分の機能がすぐなくなる。そういう分じゃなくて、返した部分まで含めたところで、新しい総合運動公園のほうにそれなりの機能を持たせるべきではないだろうかというような議論がいろいろなされました。その中で、多久の野球場について、確かに利用率等については高うございます。高い理由は、1つは、グラウンドゴルフ等の利用で、高齢者の方たちが利用されてある。この分については、新しくできる運動公園の中でその広場を設けるようにいたしております。芝生等を敷いて、そこでしていただけるようにしておりますから、そこで代替機能がきくんじゃないか。もう1つは、多久野球場のほうでは、硬式野球の練習がなされておりますけれども、この部分につきましては、曽根なり芥屋のほうで代替機能がきくんじゃないか。そういうような判断の中で、多久野球場については廃止の判断をさせていただいておるというところでございます。 229 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 230 ◯4番(岡村一伸君)  今、部長、大きな失言されていますよ。芥屋野球場を代替球場として使ってもらう。芥屋野球場はだから軟式しか使えないんですって。さっき私言ったでしょう。だから、そこら辺の認識がやっぱり薄いんですよ。声を聴いていないと言うから、私が言いますが、グラウンドゴルフをされていた団体の方々に聞きましたよ。廃止は困ると。我々の運動の場、コミュニケーションの場を奪わないでほしいと。この場所は唯一徒歩と自転車で行けるところであり、雷山にグラウンドゴルフができても、そこまでの足がない。(102ページで訂正)自転車、徒歩では行けないと言うんですから、これ市民の大事な意見じゃないですか。  それからまた、糸島イーグルスという、今部長がおっしゃった野球チーム、私もここに聞きましたよ。中学生が軟式野球クラブがないから、ここで硬式をやって、高校に行って、その硬式クラブに入るんだと。みんないい子たちばっかりでしたよ。みんな一生懸命練習していました。だから、そういう軽々しい発言はしちゃだめですよ。あそこに野球場があるから、向こうで使ってくれなんていうのはね、おかしいんでしょう。だって、もし硬式の野球場ができるグラウンドであっても、そこまでどうして行くんですか、自転車で行くんですか、今使っている糸島イーグルスの生徒たちが。そうなったら、自転車で行けないとなれば、これ親の送迎も必要になってくるでしょう。要するに利用者の人たちは、そこを使う理由がきちんとあるんですよ。それを無視して、廃止ということにはしちゃいかんのじゃないですかということですよ。 231 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 232 ◯企画部長(馬場 貢君)  実際に施設の廃止ということになると、いろいろ今使ってある方の御意見を聴かれると、議員が言われるようなところは絶対に出てくるだろうというふうに思っております。これはほかの施設においても同様であろうというふうに思っております。そういうようなところをどう代替機能を見つけてやっていくのかというところだろうと思いますし、整備検討委員会のほうでも、そこら辺の分については、いろいろ議論がありました。多久野球場のグラウンドゴルフ等使われておる方たちについても、いろいろ御心配の件がありました。ただ、実際に市のほうといたしましては、新しい総合運動公園等になってきますので、きちんと公共の交通機関等については、この総合運動公園については、バス停等の配置が必要になってくるというような判断をさせてもらっておりますので、公共の交通機関を利用した中で、グラウンドゴルフとして総合運動公園のほうを利用していただきたいというふうに思っております。  それと、芥屋野球場につきましても、確かに今の段階としては、軟式の部分がございますので、ネット等については、改修等の必要は出てくるものというふうに思っております。もちろん硬式野球につきましては、子供たちについては、親御さんたちの送迎等も大変御迷惑をおかけをするところがあるかもしれませんけれども、その点については、どうか保護者等の御理解もよろしくお願いをしたいと思っております。 233 ◯議長(谷口一成君)  泊教育部長。 234 ◯教育部長(泊 早苗君)  企画部長の答弁に重なる部分もあるかと存じますが、多久野球場に関しましては、借地でございまして、先ほど借地無料ということでございましたが、固定資産税については、年間で130万円ほど免除をさせていただいております。  それから、野球場の整備に当たりまして、特に硬式野球場については、安全の確保が重要でございますが、多久につきましては借地であることから、フェンスの整備でありますとか、トイレの下水など、恒久的な整備ができないという課題がございます。  今後の補完的な機能ということで、先ほど企画部長のほうからもございましたけれども、例えば、芥屋がそういう補完的機能を持つようになってまいりますと、そこを重点化して施設の整備や、例えば、広さの問題も解決していかなければならないと考えます。  以上です。 235 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 236 ◯4番(岡村一伸君)  市長、これ判断は本当に重要ですよ。私はそう思いますし、冒頭にも言いましたとおり、こういう中心部にあるグラウンドって、本当にないんですよね。だから利用率も高いわけですよ。これはやっぱり皆さんは利用者の声を私は真摯に聴くべきだと思います。それ市長、いかがですか。 237 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 238 ◯企画部長(馬場 貢君)  議員御指摘の理由等の部分をるる述べられましたけれども、やっぱり一番の理由として、多久野球場が借地であるということなんですね。今、議員言われましたけれども、なら実際にこの地権者の方が返してくださいと言われれば返さなければならない土地なんですよ。この点を我々も行政としては、言わっしゃることはようわかります。でもそこら辺を判断した中で、いつ返してくれと言われるような借地の体育施設の部分を公共施設としてカウントできるのかどうか。議会のほうからも公共施設等総合管理計画を踏まえて、ここら辺きちんと判断した中で、行政として判断しなさいよということだったんですよ。返せと言われれば、今議員が言われたように、市民が困られるようなことが起こってくるんですよ。そこいら辺をどう違う形で代替機能を果たすかということで、新しい施設のほうとか、また芥屋野球場の分についても、少し改修が必要になってくるかもしれませんけれども、そういう点をいろいろ検討した中で、簡単に我々は判断したわけではございませんので、その点どうか御理解のほうよろしくお願いいたします。 239 ◯議長(谷口一成君)  平行線になりよるけん、注意してください。岡村議員。 240 ◯4番(岡村一伸君)  済みません、じゃ、1点だけ、今の部長の答弁に対して、買うこともできるんじゃないでしょうか。それは値段は価格はこっちに置いといて、山林か宅地かの違いがありますが、私はそういうところにお金を使うのが市民のためになるというふうなことを思っております。  次は、最高規範である糸島市まちづくり基本条例ございますよね。ここの第33条に、「市は、財政的に自立した市政を目指し、最少の経費で最大の効果を発揮できるよう努めなければならない。」、これは当たり前のことであります。その第2項には、「市は、政策等を実施するに当たり、本市の財政状況及び将来にわたる市民の財政負担を勘案しなければならない。」と、こうあるんですよ。今回、財政の確保、すなわち借金をしてつくらなきゃいかん。もちろん一般財源も出さなきゃいかん。そこにつくれば、今度は交通アクセスをどうかせないかん。交通アクセスをよくするためには、またそこでお金を使わなきゃいかん。一体全体私は総額どのくらいかかるのかなと思うわけですよ。その総額については、何かございますか。何もかも含めてですよ。 241 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 242 ◯企画部長(馬場 貢君)  この点につきましては、はじめ答弁させていただきましたけれども、整備費の部分につきまして、いわゆる議会のほうからも最少の経費で最大の効果というような御提言もいただいておりますし、今、議員のほうがまちづくり基本条例に基づいて御質問されました。当然のことであろうというふうに思っております。  そういう中で、当初の多目的体育館につきましては、1万平米のところから7,000平米に縮小したところでございます。この分もこの前の9月1日の全員協議会で御説明をさせていただきましたとおり、今後、整備手法、整備経費、維持管理方法等について、整備検討委員会のほうで議論をいただきたいというふうに思っております。もちろん、市のほうの財政見通し、財政計画との整合等の部分も考えながら検討していきたいと考えております。 243 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 244 ◯4番(岡村一伸君)  財源も関係してくるんですけれども、できるだけコストを下げたいということで、民間の活力を活用すると。そしてPFI導入可能性調査を昨年度行いました。ここにありますよね。これも全部80何ページにわたる資料を見させていただきました。この結果の中には、約6億円のバリュー・フォー・マネーが想定されるというふうにあります。私はこれは余り正直言ってメリットないんじゃないのかなと。何でかというと、従来方式、今まで市が公共施設をつくるときの分離発注にしても、今のこの時代ですから、コスト削減は、私は十分にできると。ですから、今回のPFIの6億円というバリュー・フォー・マネーの結果については、従来方式の分離発注等の手法の差異でしかないんじゃなかろうかというふうに思うんですけれども、その点はいかがでしょう。 245 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 246 ◯企画部長(馬場 貢君)  いわゆる整備、また施設の維持管理等を行っていく上で、市民の皆さんの税金等を使わさせていただきますので、なるべく最少の経費でというような中で、民間のお力をかりられるものは活用していく必要があるということで、PFIの導入の可能性調査をさせていただきました。可能性調査につきましては、今言われた部分は、当初の74億円の整備費、また1年間の維持管理料8,500万円、その中で、期間として15年間の中で計算をした中で、バリュー・フォー・マネー等の部分について、専門機関のほうで調査していただきまして、6.9%、約6億円の経費の削減になるという判断であったというふうに思っております。従来方式と比べて、いわゆる設計、施工、また維持管理等を一括で行うことによって、これだけの経費が削減になりますよという調査結果であったと思っておりますので、この調査結果の部分については、間違っていないというふうに思っております。 247 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 248 ◯4番(岡村一伸君)  では、PFIの手法を取り入れて行うということなんですかね。 249 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 250 ◯企画部長(馬場 貢君)  この点につきましては、今後、整備検討委員会のほうで整備手法の部分については検討をさせていただきたいというふうに思っております。  もちろんPFIにつきましては、いわゆる民間資金を活用するというところが大きなところでございますけれども、ほかにBTOとかDB方式、いわゆる民間資金は活用しないけれども、いわゆる公費の部分で設計だとか施工だとか維持管理を一緒にするというような方法等もありますので、PFIでのメリット、デメリット、またBTO、DB方式でのメリット、デメリット、ひょっとしたら従来方式でのというような部分があると思いますが、この分について、きちんと検討をさせていただいた中で判断をさせていただきたいというふうに思っております。 251 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 252 ◯4番(岡村一伸君)  このPFIも非常に重要なことですので、しっかりと調査等、それから御判断をしていただきたいというのはあるんですけれども、私は人口10万人足らずの本市において、私的にはそぐわないと思います。それはなぜかというと、昨年末に総務省と内閣府がPFI導入の推進を促す自治体は、10億円以上の事業で、人口が20万人以上のいわゆる自治体に要請をするという記事があるんですよ。御存じですか。 253 ◯議長(谷口一成君)  馬場企画部長。 254 ◯企画部長(馬場 貢君)  国のほうで平成27年に多様なPPPとかPFI手法導入を優先的に検討するための指針等が示された中で、今、議員御指摘のように人口20万人以上のというような中で、優先的にPFIの導入をというような分の方針が出された分については、理解はいたしております。 255 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 256 ◯4番(岡村一伸君)  PFIが成功するかしないかは、企業との参加する条件が一致するかどうかですよね。その点はしっかりと検討をして、お願いしたいと思うんですが、今、公共施設の総合管理計画、策定中です。何%の公共施設を削減するのかはわかりませんけれども、いずれにしましても、この運動公園整備、今回の大きな施設をつくるとすれば、その他の公共施設にこれ影響が出てくるんじゃないのかなと。総量規制で抑えるわけですから、本来はそこにまだ必要とされる施設についても廃止していかんといかんという状況も出てくるかもわかりません。その点はいかがですか。 257 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 258 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在、公共施設等総合管理計画を策定しておるわけでございます。計画中の多目的体育館につきましては、整合性を図るため、総合計画の対象としております。  お尋ねの体育館をつくれば、ほかの施設に影響が出てくるのではないかということでございますけれども、当然、現在の計画では、面積が増加をいたします。ほかの施設を縮小して、市全体として公共施設の面積を調整していくことになります。  以上です。 259 ◯議長(谷口一成君)  岡村議員。 260 ◯4番(岡村一伸君)  わかりました。  それから、最後になりますが、平成28年度における小・中学校施設の状況を調べましたら、全体で269棟あって、築30年以上の施設が81棟もある。そのうちの未改修が55棟もある。改修面積は3万7,528平米、改修費用は約78億円もかかるわけですよ。今後これはもっとふえていきますよね。ですから、私はやっぱりこの運動公園というよりも学校施設のほうが大事じゃないですかということを言いたいということと、それと、要するに本市の財政は厳しい。それをまず念頭に置いていただいて、将来の財政に負担をかけない。このことを最優先でまずは考えていただきたいということと、若い人たちにこれ以上の借金を残さない。運動する人やしない人たちにも財政の負担が平等になるように、しっかりと考えていっていただきたいと思います。見解をお願いします。市長、よろしくお願いします。 261 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 262 ◯市長(月形祐二君)  今、岡村議員のほうから運動公園について、御質問をいただきました。  馬場企画部長からも御説明をさせていただいたように、議会での請願を受けまして、また特別委員会の報告、そういったものをいただいた上で、私どももこの運動公園、市民の皆様の願いである運動公園をぜひ整備をしたいという思いで、今、検討をさせていただいているところでございます。ぜひこれを実現するためには、今、御指摘をいただいた財政の問題もございます。また、総合管理計画の中での位置づけもきちんと踏まえながら、本当に市民の皆様が望む、そして最小限の費用、身の丈に合った施設が実現できるように、今後とも検討をしてまいりますので、議会の皆様方にも御理解をいただきながら、ともに進んでまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いをいたします。 263 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、岡村議員の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩します。  なお、再開は午後1時の予定でございます。      (午後0時13分 休憩)      (午後0時57分 再開) 264 ◯議長(谷口一成君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  午前中に続いて一般質問を続けます。3番高橋徹郎議員の発言を許可します。高橋議員。 265 ◯3番(高橋徹郎君)  総務文教常任委員の高橋徹郎です。本日最後の質問となりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。  本日の質問、大きく2つの質問なんですけれども、2つとも財政健全化に向けての趣旨で、私、質問をさせていただきますので、そのような質問だと理解の上、御答弁のほうをお願いいたします。  まずは、糸島市行財政健全化計画の補助金・負担金の見直しについてです。  糸島市行財政健全化計画には、「適切な支援のための補助金・負担金の見直し(新基準)での交付」とありまして、平成28年度は指針策定とありますので、お聞きします。  まずは、糸島市が出しております補助金、負担金とはどういうものなのか、それぞれ支出の目的をお願いいたします。 266 ◯議長(谷口一成君)
     洞総務部長。 267 ◯総務部長(洞 孝文君)  それでは、それぞれの目的を答弁させていただきます。  まず、補助金でございますけれども、公益性の高い特定の事業や活動を支援するものでございまして、もって市民の福祉の向上を目的とした金銭的給付でございます。  次に、負担金でございますが、市が特別の利益を受ける特定の事業について、その事業に要する経費を負担する負担金と、事業に要する経費の負担割合が定められているときに、その負担区分によって支出する負担金があります。補助金、負担金いずれもその目的は、市の施策を推進して、もって市民の福祉の向上を目的とするものでございます。  以上です。 268 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 269 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、糸島市の補助金と負担金のメニューは幾つあり、全体の金額は幾らなのかをお願いいたします。 270 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 271 ◯総務部長(洞 孝文君)  件数と金額ということでございます。  平成27年度の一般会計の決算でお答えさせていただきます。  まずは補助金でございますけれども、件数が190件、決算額が約23億8,000万円でございます。  次に、負担金等でございますけれども、件数が219件、決算額が約18億7,000万円でございます。  合計しますと、409件、約42億5,000万円というふうになっております。  以上です。 272 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 273 ◯3番(高橋徹郎君)  結構なメニューがありまして、そして金額も42億5,000万円という大きな金額になっています。今回、この補助金、負担金の見直しということになりますが、なぜ見直しをするのか、こちらをお願いいたします。 274 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 275 ◯総務部長(洞 孝文君)  見直しの理由でございます。  まず、糸島市、平成22年に合併したわけでございます。合併時におきましても、補助金等の統一した考えで制度を創設したところでございます。  その後、見直しも行政改革の取り組みとして継続的に行ってきております。平成22年3月の補助金・交付金等の削減基本方針、あるいは外部評価、仕事の総点検などによりまして見直しに取り組んできた経過がございます。今後も厳しい財政状況が続く中、第2次行政改革大綱に掲げております協働と経営ということで行政改革を進めて市の成長につなげていく、また、まちづくり基本条例によります市民の力を生かした協働のまちづくりを進めるために全庁的に統一した基準で見直しを行うことといたしております。  以上です。 276 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 277 ◯3番(高橋徹郎君)  糸島市財政健全化計画には、糸島市中期財政見通しとして、平成28年度から平成32年度の分ですが、糸島市中期財政見通しによる歳入総額と歳出総額の差額35億8,000万円を、縮小、あるいは補完するための対策として云々とありまして、そのための取り組みの一つが、補助金、負担金の見直しをしていくものだと考えております。つまり、糸島市の財政は厳しく、行政は決意を持って歳出の削減をしていきます。そこで、補助金も見直します。皆さんはそこを理解してもらって、公平・公正に痛みを分かち合って、この困難を乗り切っていきましょうということだと私は理解しておりますが、この理解に間違いがないのか、お願いいたします。 278 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 279 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど高橋議員も言われましたけれども、財政見通し、中期財政見通しの中でも、今後、高齢化に伴う社会保障費の増大等で厳しい財政状況が続きます。これの財源として行財政改革というのは必ず実行していかなければならないものでございます。そのうちの一つが、補助金、負担金の見直しでございます。  以上です。 280 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 281 ◯3番(高橋徹郎君)  そのためにも統一的なルールをつくっていくということのようですけれども、今後のスケジュールについてお伺いします。  平成28年度、今年度が指針を策定するということになっておりますが、本年度を含め、その後、スケジュールをお願いいたします。 282 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 283 ◯総務部長(洞 孝文君)  行財政健全化計画の中にも記載をしておりますけれども、本年度下半期から補助金、負担金の交付指針の素案を策定いたします。平成29年度上半期に外部委員会であります行政改革推進委員会に諮問を行いまして、答申後、市の行政改革推進本部会議で決定をいたして実行に移していきたいというふうに考えています。  交付指針が決定されますと、各補助金等の所管課で見直しを実行して、平成32年度予算編成までには100%の見直し、全ての補助金を新基準で交付することを目指していきたいというふうに考えております。  以上です。 284 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 285 ◯3番(高橋徹郎君)  そうしますと、今年度が指針、今ある程度ルール案をつくって、来年度が外部委員の意見も聴いた上で、そのルールをある程度完成させていくということだと思うんですが、実際それが交付金を出す団体に適用されるのはいつぐらいからということになりますか。 286 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 287 ◯総務部長(洞 孝文君)  まずは来年度、新しい新基準を決定いたしますと、すぐに実施に移してまいりたいと思っております。予算上の補助金額に反映できるのは、平成30年度の予算から実行していきたいというふうに考えております。 288 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 289 ◯3番(高橋徹郎君)  平成30年度から新しい基準での補助金の額を決定して、そして、平成32年度までにはそれを厳格に適用していくということでよろしいですか。 290 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 291 ◯総務部長(洞 孝文君)  そのとおり、平成32年度までに全ての補助金を新基準で交付することに決定をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 292 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 293 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、平成30年から新しい基準で出すということと、平成32年度からはもう厳格にという間の1、2年があるんですけれども、それはどのようなことになりますか。 294 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 295 ◯総務部長(洞 孝文君)  平成29年度に新基準を決定いたしますけれども、補助金の交付団体との説明等も必要でございます。平成29年度からすぐにそれに着手をいたしまして、平成32年度までには100%としたいと、このように考えております。 296 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 297 ◯3番(高橋徹郎君)  相手もあることですので、急に新しい基準でやってくださいと言われても、なかなかというところなのかなというふうに理解をしておりますが、それでは、今現在、補助金のカットなどの見直しはしているのか。先ほどは見直しを継続的にやっているということだったんですけれども、補助金のカットなどの見直しを今現在しているのか、お願いいたします。 298 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 299 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在カットなどを行っているのかということでございますけれども、実績報告に基づいて、所管課におきまして、翌年度の交付額の見直しを行うほか、財政課の予算の査定の段階で見直しを行う場合もございます。  また、先ほども答弁させていただきましたけれども、行政改革の取り組みとして、外部評価、仕事の総点検等も実施をしております。この中で、補助金、補助事業の見直しも行ってきております。  以上です。 300 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 301 ◯3番(高橋徹郎君)  糸島市のまちづくり基本条例の第22条には、市は、校区、行政区、隣組、ボランティア団体等の活動に対して必要な支援を行い、その自立を促さなければならないと。つまり、必要な支援というのが補助金だったりすると思うんですが、その自立を促さなければならないというのは、補助金に頼らない運営を促していくというふうに理解をするのですが、それに間違いはないのかということと、それから、自立を促すということを今実際されているのか、お願いいたします。 302 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 303 ◯総務部長(洞 孝文君)  補助金の観点から言いますと、団体への補助金というものもございます。ただ団体への補助金が、市が団体へ補助金をすることによって自立されるのを阻害している要因もあろうかと思っております。このことはやはり団体の自立に向けた支援を行う、例えば人的支援を行うとか、そういった方向で切りかえが必要でありますし、事業に対する支援、こちらのほうへの切りかえも必要であろうかというふうに考えております。  これまでやってきたことがあるのかということでございますけれども、組織運営に対する補助金から、事業、公益性の高い活動への補助、すなわち事業補助金への転換というのをこれまでも実施してきております。  一例を申しますと、シルバー人材センターへの補助金、このシルバー人材センターへの補助金がわかりやすい事例かなということで、団体運営補助金を削減していきながら事業運営補助へ随時切りかえをしておるところでございます。  以上です。 304 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 305 ◯3番(高橋徹郎君)  またちょっと後ほど聞くといたしまして、糸島市補助金等交付規則というのがありまして、その第7条には、「市長は、補助事業等の完了により当該補助事業者等に相当の収益が生じると認められる場合においては、当該補助金等の交付の目的に反しない場合に限り、その交付した補助金等の全部又は一部に相当する金額を市に納付する旨の条件を付することができる。」と、こう規定されております。
     簡単に解釈をしますと、補助金を受け取っていても、収益が上がったのなら補助金を返納してくださいよという条件をつけられる規定だと思いますが、この条件は、補助金を出しているところに毎回つけているのか、そして、この規定を適用した例はあるのか、こちらをお願いいたします。 306 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 307 ◯総務部長(洞 孝文君)  団体への補助金について、この規定を適用しているのかということでございますけれども、それぞれの補助金について、そこまでは規定はしておりません。  ただ、事業補助金に関しまして、概算払いで交付しているものにつきましては、事業の実施状況に応じて返還をしていただいております。  また、団体運営補助金につきましても、年度ごとの財政状況により返還までは求めておりませんけれども、先ほど言いました補助金額の算定段階で、団体の財政状況を検証して補助金額を決定しておるところでございます。  以上です。 308 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 309 ◯3番(高橋徹郎君)  じゃ、この規定はあるんですけれども、この条件を今はつけていないということなんですかね。 310 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 311 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在、その条件までは付しておりません。 312 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 313 ◯3番(高橋徹郎君)  そしたら、お伺いするんですけど、規定には条件をつけることができる──できるということなので、つけてもつけなくてもいいのかと思うんですが、なぜ規定にできると書いてあって、この条件をつけていないのか、これをお願いします。 314 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 315 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど申しましたように、事業補助団体運営補助についても、事業の中身、補助金の中身を精査しておりますので、返還規定まではつけていないところでございます。  以上です。 316 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 317 ◯3番(高橋徹郎君)  そうしますと、ある団体では、毎年100万円ほどの運営補助が削減されています。毎年事業補助が100万円だったり60万円だったり、近い金額の、今度は事業補助が増額となっています。一方で、運営補助は削っていますよ。その同じ団体に同じような金額が事業補助として出ているという現状があります。これは補助金の削減になっていないんじゃないかな、つけかえになっているのではないかなと思うところですが、いかがでしょうか。 318 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 319 ◯総務部長(洞 孝文君)  今の御質問の趣旨は、その団体の運営補助が減額されながら事業補助がふえている、こういったことで、削減にはつながっていないんじゃないかということでございます。  先ほども答弁いたしましたように、団体運営補助というか、団体の自立を促すものでございます。また、もともと補助金というのは市の施策をその団体が行っていただく、施策を推進していく、実行していただくための補助金でございます。団体運営補助から事業補助へ移行する、すなわち、市が行う市の施策をその団体が行っておるということで、事業補助を行うことにより市の施策が推進できていると、このように考えております。  以上です。 320 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 321 ◯3番(高橋徹郎君)  そうしますと、そこの団体が何千万もの預貯金を持っているという現状があります。そしたら、そこの団体に運営補助を出すということは、自立を促しているのを止めているのは糸島市ということになります。糸島市は、先ほども言ったように、自立を促していかないといけないので、そういうたくさんの預貯金を持っているところには、団体の運営補助を減らしていって、あなたのところは立派なところなんだから、もっと優良団体になってくださいと後押ししていくというのが今の制度でもできるようになっているんですけれども、そこの団体に対して補助金を減らす、もう今年度から、来年度からでも新しい指針ができる前にこれはできることです。そこの考えはいかがなものかをお願いいたします。 322 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 323 ◯総務部長(洞 孝文君)  いろんな団体がございますので、それぞれの団体の活動内容によって必要な預貯金額、基金を持ってあるところもございますけれども、必要な預貯金額は異なるというふうに想定をしております。預貯金額の多い少ないのみで判断する、削減をするということは現在は考えておりません。  ただ、新しい基準、今年度の下半期から策定作業に入っていきます。この中で、公共性、公平性、公益性等の考え方から、基本原則、あるいは基本方針を定めてまいりますので、この中で、預貯金額についてどういう判断をするのかを十分検討してまいりたいと思っております。  以上です。 324 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 325 ◯3番(高橋徹郎君)  これはちょっと後で聞こうと思っていたところなんですけど、今、部長から答弁をしていただきましたので、どれだけの預貯金があればいいのかというのは非常に難しいところだと思うんですけれども、今この団体は、補助金をもらっている団体の何倍もの預貯金があって、それは事業をしていく上で払わないといけない金額というのは当然あるんですけれども、それを差っ引いても非常に大きな金額が残ることになっています。  具体的に言うと、運営補助掛ける4倍ぐらいの預貯金を持っている。明らかに持ち過ぎなんではないかというのが今度の見直しの中でどんなふうに検討されていくのか、適正な金額がどれぐらいなのかというのが気になるんですけれども、その辺はもう議論は始まっていますか、いかがでしょう。 326 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 327 ◯総務部長(洞 孝文君)  まだ詳細な部分まで議論をしておりません。先ほど申しました基本原則、例えば公益性が認められるもの、あるいは市民の自発的、継続的な活動を促すことができるもの、また、公平性、有効性が確保されるものか、現在この程度の基本原則を考えておる段階でございます。  先ほど言われました預貯金額が補助金の4倍もある場合はどうなるのか、そういった具体的なものにつきましては、各団体の活動内容にもよるところがあろうかと思いますので、今後、果たして基準を設けることが妥当なのかどうか、この辺を十分協議をしてまいりたいというふうに考えております。 328 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 329 ◯3番(高橋徹郎君)  僕の意見としては基準を設けるべきだと。そうしないと、公平性とか、今から補助金をカットしていく話になりますからね。  一方、あそこはあんなに貯金を持っているのに補助金はあんなにいっぱいもらいよるという話になると、それはなかなか納得ができない話になるかと思うんですけれども、またちょっと後でお聞きするとして、今から見直しの中身についてお伺いしていきますが、まずは見直しの対象となる補助金、負担金、全メニュー、先ほどは409件、金額は42億5,000万円ということになっておりますが、見直しの対象となる補助金、負担金の全メニュー42億5,000万円でいいのか、お伺いします。 330 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 331 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど補助金、負担金の対象メニューが409件と申しましたけれども、上水道、下水道への公営企業への補助金と国県補助事業の市負担の補助金、これを除く370件が対象であるというふうに考えております。  また、このうち市単独の団体運営補助金、平成27年度で言いますと53件ございます。それと、事業への補助金、平成27年度で98件ございます。合計151件が見直しの主になるというふうに考えております。市単独の補助金、負担金の見直しが主になるというふうに考えております。  以上です。 332 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 333 ◯3番(高橋徹郎君)  金額はお幾らですか。 334 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 335 ◯総務部長(洞 孝文君)  合計で約4.1億円でございます。 336 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 337 ◯3番(高橋徹郎君)  補助金、負担金の全メニューは409件で合計金額は42億5,000万円だったんですけれども、今、見直しの対象となるのは主に151のメニューで、金額が4億1,000万円と、10分の1以下に、いきなりここでなってしまって、もう何か既にちょっと話が小さくなっているところではありますが、負担金は見直さないのか、それと、今ちょっと国県の云々かんぬんというのがありましたが、国県の補助金が入っている分は見直さないのか、こちらをお願いします。 338 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 339 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど409件が151件に対象が少なくなって42億円から4億1,000万円、非常に減ったということでございます。  この409件のうちに、先ほど言いました国県補助、事業の補助、これは国の事業、あるいは県の事業を活用して行う場合の補助事業でございますけれども、これが34億円で8億6,000万円程度ございます。また、公営企業への補助、これが5件でございまして11億1,000万円ございます。これを除外するということから、先ほど言いましたように151件、約4億1,000万円に少なくなったということです。  国県補助について見直さないのかということでございます。  これは事業に対する補助でございますので、現在いろんな施設整備にしろ、いろんな事業を実施するに当たって、財源的な問題から、国県補助事業をフルに活用して、少しでも市の持ち出しを少なくしようということでございますので、これを見直し、削減しますと事業自体ができなくなってくるということになりますので、この国県補助事業については、廃止、あるいは見直しすることはございません。  以上です。 340 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 341 ◯3番(高橋徹郎君)  そこはそうなんですよ。国県の補助金を財源として充てている事業で、市の負担が、例えば義務的で見直しの余地がないものについては除外をするというのは当然だと思うんですけれども、国県の補助金が入っているものにプラスアルファで市の単独補助が入っている事業もあるかと思うんですが、今それについては見直しの対象云々ということが全然言われていないんですけれども、国県の補助金が入っていて、そこに市の単独補助の上乗せがある事業に関しての見直しというのはされるのか、ここをお願いします。 342 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 343 ◯総務部長(洞 孝文君)  国県補助の中には、市も上乗せしなければならないという義務的なものもございます。その分は当然、基準がございますので、見直しできないんですけれども、それ以外の分については、義務として市の負担が、補助が義務づけられていないものについては当然見直しの対象となります。 344 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 345 ◯3番(高橋徹郎君)  そうすると、先ほどの団体運営補助と事業補助単独の部分を主に言われておりましたけれども、今のものも含めるともうちょっと多くなるという理解でよろしいですか。 346 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。
    347 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど151件、約4億1,000万円ということで答弁しましたのは、市単独の団体運営補助金、それと事業補助金でございますので、それプラス、若干対象となる件数はふえてこようかと思います。主になるものが市単独の補助金、補助事業でございます。  以上です。 348 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 349 ◯3番(高橋徹郎君)  じゃ、国県の補助金が入っていて、そこに市の単独補助が上乗せしている、そして、義務的でないものに関してはある程度見直しの対象になるだろうということでお伺いをいたしました。つまり、何でこんなことを聞くのかと申しますと、ある特定の業界にだけ市はたくさん補助を出しているようなイメージを持たれないためにも、全部をちゃんと見直しをするのか、そしてまた、そこにみんなが納得するような、ああなるほどと思うようなルールができていくのかというところら辺を確認したかったんですが、今度上乗せ補助をしているところに今見直しをするということだったので、その基準、ルール、そういったものは、共通なルールというのはつくられるんですか。 350 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 351 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど申しましたけれども、基本原則、そして基本方針を定めますので、共通したルール、基準を定めることで進めてまいります。 352 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 353 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、先ほど答弁があったのかわからなかったので、ちょっと確認をしたいんですけれども、負担金の見直しというのはされるんですか。 354 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 355 ◯総務部長(洞 孝文君)  負担金についても見直しは進めてまいります。 356 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 357 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、その見直し全体なんですが、補助金の削減目標というものは決めるのか、もしくは一律のカットとか、それから廃止とか、そういったものもあるのか、お伺いします。 358 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 359 ◯総務部長(洞 孝文君)  削減目標を定めるものなのかということで、目標は定めません。基準を定めるものでございます。  また、一律カットはあるのかということでございますけれども、一律カットという手法は考えておりません。ただし、廃止はあり得る、このように考えております。 360 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 361 ◯3番(高橋徹郎君)  基準を定めるという、基準というのは今つくっている段階ということかと思いますけれども、何か今の時点で考えている方向性、そんなものがありまいたらお願いします。 362 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 363 ◯総務部長(洞 孝文君)  基準を今からつくっていくわけでございますけれども、方向性ということで言われましたので、基本方針として現在考えておるところを述べさせていただきたいと思います。  まず1点目ですけれども、期限を設けて団体運営補助を原則、事業補助へ転換をしていくこと。2点目、補助率、補助限度額を設定すること。3点目、補助金の終期を設定していくこと。4点目、補助金交付の情報公開、これは補助金名、あるいは交付先等を公開していくということです。情報公開を進めていくということ。5点目ですけれども、有効性を検証していくということ。  このようなことを基本方針として、現在まだ案の段階ではございますけれども、考えております。 364 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 365 ◯3番(高橋徹郎君)  有効性というのはどういうふうに判断されていくおつもりなのか、お伺いします。 366 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 367 ◯総務部長(洞 孝文君)  果たしてその補助金がちゃんとした効果を上げているのか、できれば、まだ案の段階ではございますけれども、定期的に外部の視点で評価を加えていく、点検をしていく、このようなことを考えております。 368 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 369 ◯3番(高橋徹郎君)  外部の視点で評価ということは、何か評価シートみたいなものをつくって外部の人に採点をしてもらうという、そういう考えでよろいしですか。 370 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 371 ◯総務部長(洞 孝文君)  現在のところ、今実施をしております外部評価を活用できればというふうに考えております。 372 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 373 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、ちょっと個別のもうパターンでお伺いいたしますが、補助金を持っている団体で役員とか事務局長の報酬が糸島市の補助金を交付されているほかの団体よりも明らかに多い団体について、こういう場合、削減の対象となるのか。  また、その団体において、役員や事務局長の報酬が見合った金額だと判断するための評価の方法などというものは考えるのか、お願いいたします。 374 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 375 ◯総務部長(洞 孝文君)  ほかの団体より明らかに多いということでございますけれども、どの報酬額が基準になるか、私どもも判断のしようがないわけでございます。各団体の報酬というのは、それぞれの団体の活動内容で適切に報酬額を決定されているというふうに考えております。基準を設けるのかといった趣旨だろうと思いますけれども、報酬の額の見直し基準を設けるということは現在のところ考えておりません。 376 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 377 ◯3番(高橋徹郎君)  基準を設けなくてもいいとは思うんですけれども、一般的に悪いイメージでいう天下りですよね。そういうところに行ったときに、そこの報酬が高いと、やはり市民の目からは何かそういう結びつきだとか、天下りのもののところが多いじゃないかみたいなことになりかねませんので、そこで役員や事務局長の報酬が見合った金額だと判断するための評価の方法というようなものがあって、市民に、ほら、こういうことですよと見せると、非常にそこは納得しやすい、わかりやすいということになると思うんですが、そこの点についてはいかがですか。 378 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 379 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども申しましたけれども、団体の活動内容も違いますし、役員の方の勤務状況も当然違ってくるわけでございますので、何か基準というか、外から見て評価できるようなものを基準を設けるというふうなことは現在考えておりません。  以上です。 380 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 381 ◯3番(高橋徹郎君)  じゃ、次へ行きます。  現在補助金をもらっている団体の有料イベントで、恐らく予算の70%が補助金、30%ぐらいが構成団体の負担金、チケット収入がほぼなくて1%未満です。今後、有料のイベントや無料のイベントに対する事業補助の補助金の基準とか算出方法とか、そういったものは考えるのか、お願いいたします。 382 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 383 ◯総務部長(洞 孝文君)  有料イベントでの話でございますけれども、イベント活動の種類にもよりますけれども、基本的には受益者負担の原則から公益性の高い活動としての入場料や参加料等の金額設定は適切に行っていただいた上で、財政的支援が必要な部分についてのみ補助金を交付することが適正であるというふうに考えております。  例えば、今回、来年度つくります新基準、基本指針の中では、補助率、あるいは補助限度額の設定が考えられます。そういうことを検討してまいりたいというふうに考えております。 384 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 385 ◯3番(高橋徹郎君)  そしたら、補助金をもらっている団体が他の団体に協賛金を出しているような、そういうものはどうなりますか。 386 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 387 ◯総務部長(洞 孝文君)  補助金をもらっている団体が、別の団体にまた補助金を出しているような……(「協賛金です」と呼ぶ者あり)協賛金。それぞれの団体の活動内容もあろうかと思いますけれども、そういう場合は、個々の団体の補助金の中身、決算書の中身で判断をしていかなければならないと思っております。その基準を今回の中に入れ込むというのは、十分検討をしてまいりたいというふうに考えております。 388 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 389 ◯3番(高橋徹郎君)  補助金をもらっている団体がほかの団体に協賛金を出す。これは今現在よろしいんですかね。 390 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 391 ◯総務部長(洞 孝文君)  大もとの団体へ市が補助金を出しておるわけでございます。1つの事業、あるいは団体の育成のために補助金を出すわけでございますから、その団体が別の目的に協賛金を出すということは、これは、補助金の制度上おかしいことだろうと思っております。  以上です。 392 ◯議長(谷口一成君)
     高橋議員。 393 ◯3番(高橋徹郎君)  今現在、もうそういうことが、団体の総会資料からは見受けられる点があるように僕は感じますので、その辺はちょっと考えていただければなと思いますが。 394 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 395 ◯総務部長(洞 孝文君)  どういう団体がどういう団体に協賛をしているのかはわかりませんけれども、市の施策を推進する上で同一目的であれば、そういう協賛の仕方もあり得るのではないかというふうに考えております。全然関係ない目的のために協賛金等をして支出することについては、趣旨が違うのではないかというふうに考えております。 396 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 397 ◯3番(高橋徹郎君)  じゃ、具体的に、僕の総会資料を見たときの記憶でお話ししますと、花火への協賛金、こういうのがたしかあったと記憶しております。こういうのは、今までは何かいろいろそういう理由であったかと思うんですけれども、こういう補助金を出している団体がほかの団体に協賛金を出している、糸島市の発展とかいう大きなところで言うといいのかもしれませんが、単独、個々別々に見ていくと、ちょっと問題があるのではないかなと思うところではありますが、ちょっと御見解をもう一度お願いいたします。 398 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 399 ◯総務部長(洞 孝文君)  個々の、それぞれの団体での決算書なりを見ていく必要があろうかと思いますので、市の方針、市の基準として、今のお話を聞きますと、明確な基準を設けることは難しいのではないかというふうに考えております。原課において、個々の団体の決算書なりを見させていただいて判断すべきものであろうというふうに考えております。 400 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 401 ◯3番(高橋徹郎君)  じゃ、次、メンバーがほぼ一緒で別の団体、それと、やっていることや目的がほぼ一緒で別の団体というようなものがあります。こういった類似する補助金がある場合、それらの補助金、または団体を統廃合するような見直しというのは考えていらっしゃいますか。 402 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 403 ◯総務部長(洞 孝文君)  団体運営補助でメンバーがほぼ一緒で行っているのが違うとか、行っている活動が一緒で団体が違うと。それぞれ団体の考え方があると思いますので、市側、行政側から、そういうふうな団体の統合だとか、そういったことはできないというふうに考えております。あくまでも今回、新しい基準を設けますので、公益性、公平性、必要性があるのかどうか、このあたりを判断して、新基準のもと、補助金の交付先、額等を決定していきたいというふうに考えております。  以上です。 404 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 405 ◯3番(高橋徹郎君)  それでは、先ほどちょっとお話をしていましたけれども、補助金以上の余剰金があるものについて、何倍も何倍も内部留保があると。大体、補助金を出している団体には、総会に皆さんも市の職員の方が行かれたりとかして総会資料をもらっていますよね。そこで見れば大体のことは把握できるかと思うんですけれども、そういった場合の基準というものは、僕はある程度必要ではないかなというふうに考えているんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 406 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 407 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほども答弁いたしましたけれども、その団体の預貯金、当然、預貯金を積まれるということは、何か事業の目的があって積まれてあると思います。そこの預貯金の額までを補助金の算定の基準にするということは、現段階では考えておりません。  ただし、いろんなよその各自治体もこういった新しい基準を設けておるところがございますので、その部分については参考──調査は行いますけれども、現段階で預貯金の額を補助金の額の基準にするということは考えておりません。 408 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員にお尋ねしますが、先ほどから補助団体が補助額の何倍も預貯金を持っている団体があるような発言をしておられますが、実際そういう団体は御存じなんですかね。(「はい、います」と呼ぶ者あり)あるとね、どうする、事実確認しますか。  いや、これが、今聞くと、執行部側はそういう団体があると把握せんまま答弁しよるわけですたい。だから、たらればの話になってしまうから、質問自体が無意味ですので、そこをちょっと今確認したら、高橋議員はあると言われました。名前を出すことできるかい。高橋議員。 409 ◯3番(高橋徹郎君)  よろしいですか。執行部のほうにはある程度それは情報として伝えてありますので、わかっていらっしゃるかなと思いながら質問をしておりますが。 410 ◯議長(谷口一成君)  ちょっと待ってください。  じゃ、質問を続行します。高橋議員。 411 ◯3番(高橋徹郎君)  今までの部長の答弁で若干弱腰の部分もあったような感じがいたします。もう一歩踏み込んで、補助金、助成金の見直しを行うということになるのかなとも考えていましたが、その辺は部長の御答弁を聞きながら、ほかの人の事例を頭に思い浮かべながら聞いておりましたが、ここからは市長の御決断によるところが大きくなってくると思います。  最後は市長にお伺いしますが、これらの補助金の見直しというのは、糸島市中期財政見通しによる歳入総額と歳出総額の差額35億8,000万円を縮小するための1つの方法ということで行われるものだと考えております。当然、僕がさっき言ったようなことを実行していきますと、市民の反発は非常に大きいものだというのは十分に感じております。財政健全化に向けて、市長の本気度が一方で問われるものだと思いますので、この補助金の見直しを市長はどのような決意のもと行うのか、お願いいたします。 412 ◯議長(谷口一成君)  月形市長。 413 ◯市長(月形祐二君)  今、補助金、また負担金の見直しについて議論をしていただいたところでございますが、計画を平成32年までに全て補助金の基準をもって見直していきたいということで部長のほうから答弁をさせていただきました。その中ではいろいろな問題もあるかと思いますが、私どもも適正な補助金の支給という形での基準を持って取り組んでまいりたいと思います。 414 ◯議長(谷口一成君)  洞総務部長。 415 ◯総務部長(洞 孝文君)  先ほど高橋議員のほうから、私の答弁が弱腰ということでございます。  もう高橋議員も御存じだろうと思いますけれども、行財政健全化計画の中には平成28年度に指針を策定するということで計画の中に位置づけております。先ほど答弁いたしましたように、基本原則、あるいは基本方針案というのを、案の段階ではございますけれども、ちゃんと策定をしております。  今後もこの行財政健全化計画に基づきまして、このスケジュールどおり進めさせていただきますので、どうか御理解をよろしくお願いいたします。 416 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 417 ◯3番(高橋徹郎君)  続いての質問に移ります。  敬老祝金についてです。敬老祝金の支給の目的についてお伺いいたします。 418 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 419 ◯健康増進部長(内野孝治君)  目的でございます。  多年にわたり社会の進展に寄与してきた高齢者に対し、敬老金を支給することによって敬老の意を表し、その福祉の増進を図ることが目的でございます。 420 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 421 ◯3番(高橋徹郎君)  糸島市では、現在、支給対象は何歳と何歳、対象人数、費用は幾らかかっているのか、これをお願いいたします。 422 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 423 ◯健康増進部長(内野孝治君)  平成27年度におきまして、88歳の方に7,000円相当のカタログギフト484人、100歳の方に現金1万円23人、合計で263万5,000円でございます。 424 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 425 ◯3番(高橋徹郎君)  この敬老祝金、いつから支給を始めたのか、それから、今まで支給の見直しを行ったことはあるのかをお願いいたします。 426 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 427 ◯健康増進部長(内野孝治君)  合併前の1市2町におきまして、昭和54年から始まっております。その間、合併前の1市2町におきましても、また、合併してからの糸島市におきましても、見直しを何度も行っております。  以上でございます。 428 ◯議長(谷口一成君)  高橋議員。 429 ◯3番(高橋徹郎君)  見直しを何度も行っているということでした。  最後の質問なんですけれども、敬老祝金に関して他市では見直しをしているところも見受けられます。日本人の平均寿命もどんどん延びております。今、平均寿命が女性で87歳になろうかとしている現実があります。これから先、日本のみならず、糸島市でも88歳を迎える高齢者はふえ続けていくだろうと予想されます。  そんな中、糸島市では、成年後見人等助成金ですとか認知症カフェ事業助成金を始めておりまして、これは、支える福祉への転換をしているのかなと考えております。当然今後も予算が必要になってくると思いますので、敬老祝金という配る福祉を見直す検討をしてもいいのではないかと思います。配る福祉から糸島市が今行おうとしている支える福祉へ、そういった意味で、予算的なことも考えますと、そろそろ見直しをしてもいいのではないかというふうに私としては思うわけなんですけれども、糸島市の考え方をお伺いいたします。 430 ◯議長(谷口一成君)  内野健康増進部長。 431 ◯健康増進部長(内野孝治君)  先ほど目的の中でも申しましたが、多面にわたり社会の発展のために尽くしてこられた高齢者に対し、敬意の意を表することは大切なことだと考えております。  また、支給につきましても、米寿と百寿、最低の区切りの部分で支給をいたしておりますので、当然今までも見直しをしてきておりますが、最低限の部分でもあり、当面はこのまま継続していきたいと考えております。  以上でございます。(「わかりました。ありがとうございました。以上です」と呼ぶ者あり) 432 ◯議長(谷口一成君)  これをもちまして、高橋議員の一般質問を終了します。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれをもちまして散会いします。      (午後1時47分 散会) Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...